説明のための出席者
市 長 岩 村 越 司 君 助 役 鈴 木 敬 正 君
収入役 松 浦 弘 君 教育長 山 田 一 雄 君
総務部
総務部長 佐 塚 潔 君 空港担当 小 澤 平 君
部 長
市民福祉 産業環境
鈴 木 直 君 大 石 重 範 君
部 長 部 長
市民病院
建設部長 熊 谷 精 一 君 松 浦 岑 雄 君
事務部長
教育次長 鈴 木 政 亮 君 監査委員 河 村 俊 治 君
議会事務局職員出席者
事務局長 山 本 文次郎 庶務課長 田 中 秀 實
議事係長 村 田 達 己 主 査 横田川 雅 敏
議事日程(第2号)
第1.一般質問(個人質問)
本日の会議に付した事件
一般質問(個人質問)
12番 大 塚 修一郎 君
3番 福 田 正 男 君
1番 桜 井 洋 子 君
14番 永 田 金 市 君
15番 津 田 恵 子 君
22番 内 藤 洋 一 君
6番 大 池 幸 男 君
△開議の宣告
(午前10時00分)
○議長(塚本昭一君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
─────────◇─────────
△議事日程の報告
○議長(塚本昭一君) 本日の議事日程はお手元に配付してございますので、御了承願います。
─────────◇─────────
△一般質問(個人質問)
○議長(塚本昭一君) 一般質問を行います。
個人質問の通告がありますので、順次発言を許します。
初めに、12番
大塚修一郎君。
〔12番
大塚修一郎君発言席へ移動〕
◆12番(
大塚修一郎君) おはようございます。今世紀最後の
島田市議会一般質問の冒頭に、しかも大勢の傍聴者をお招きいたしまして、この質問席に立てることを光栄に思いながら、力を込めて市長に御所見を伺います。
通告いたしましたように、
地域振興策についてのお尋ねでございますが、より豊かな生活、より快適な暮らしを求めて、人々の飽くなき向上心の夢を乗せて発進した
静岡空港建設事業は、その開港予定時期まであと5年少々というところまでやってまいりました。昭和62年12月に榛原・島田地区に予定地が決定してから今日まで、13年の歳月が経過したわけでございますが、その間、3つの大きな決定事項がなされました。1つは
空港ターミナルビルの
榛原側設置であり、1つは
アクセスルートに伴う大井川新橋の第1候補1
号橋案採択でありました。また、残りの1つが
新幹線新駅地下駅案の決定であります。これら3つの事業は、島田市にとって大いにそれぞれ計り知れない大きな影響を及ぼすものであり、空港を核とした潤いのある
まちづくりのいわば根幹をなすものでありました。しかるに、空港の顔でもあり、にぎわいを創出する
ターミナルビルは榛原側に、広い志太平野の中心部藤枝市と島田市南部初倉地区の中心部を最短距離で結ぶ大井川新橋2号橋案は一蹴され、かわって吉田町に近い、いつ完成するとも見込みの立たない
志太中央幹線との接続という、幻影の1号案橋となり、これまた、我が島田市の願いはついえ去ってしまいました。そして、本年8月23日に、最も期待が大きく島田市の将来の命運をかけた
新幹線新駅の平面駅設置運動も、地下駅が望ましいとする
有識者懇談会の断が下されて、地元初倉地区七千数百名の署名も空しく、激しい疲労感のみを残して運動は水泡にきしたわけであります。
私は、平成8年3月、運輸省の空港設置に関する公聴会で、地方分権の流れに沿い、この地方の経済の発展と文化の向上、快適な市民生活の推進に静岡空港は大きく寄与するものと考える。よって設置にはもろ手を挙げて賛成すると発言をいたしました。当然のことながら、この意見の論拠には
ターミナルビルの
島田側設置、大井川新橋第2号案採択、
新幹線平面駅設置が念頭にあったことは申すまでもございません。しかしながら、現実は今申し述べたとおり、島田市にとって大変厳しい結果に終わろうとしています。華やかな人と物の出入りは高い
コンクリート塀の向う側、どんな人が幾人乗り降りするのか全くわからない
新幹線地下駅、これでは何のための
空港賛成論だったかと自虐的な思いに駆られてしまいます。
岩村市長も臨空都市としての発展する島田市を夢に描いておられればこそ、空港設置に賛成の立場をとっておられるものと思われます。もし、このままの状態で事態が進んでいったならば、島田市は発展どころか航空機騒音と
自動車公害、交通渋滞、財政負担などで、衰退の一途をたどるかもしれません。静岡空港が等しく県民生活の向上に貢献すべきものとするのが知事の考えならば、同じ県民として、能力的にも財政の上からも、また精神的にも多大の協力をしてきた島田市民は、そのアドバンテージを享受する当然の資格があるものと考えるべきではないでしょうか。先に申し上げた3つの事業が、すべて島田市にとって無理なものとなる以上は、残された施策は別途の
地域振興策しかありません。そこで市長にお尋ねをいたします。
1つ、去る10月23日、県が発足させた
静岡空港地域振興検討協議会とはどんな性格のものでしょうか。
2つ目、この協議会の構成委員の名簿が発表されましたが、これを見ると、大変広範囲にわたっております。そのねらいは一体何でしょうか。県からはどのように聞いておられるのか伺います。
3つ目として、
新幹線新駅を含め、周辺整備の構想について、県からはどんな説明または提案がありましたかお聞かせください。
最後に、空港を利用する人は、自家用車で来る人、あるいはJRを利用する人も含めて、大半が島田市内の
アクセス道路を通るものと考えられます。市としてこれらも含め、周辺の整備は重大かつ緊急を要することだと思いますが、どう対処するおつもりでしょうか。
以上、4点の御所見を伺います。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
〔市長 岩村越司君登壇〕
◎市長(岩村越司君) 大塚議員のお尋ねにお答えを申し上げます。
前段、空港開設以降の経過についてお尋ねがございました。9月の議会でも、安間議員のお尋ねに
新幹線新駅決定に至る経過についてお答えを申し上げたところでございますけれども、確かにこれまでの経過を振り返ってみますと、
議員お尋ねのような状況があったことは私も否定をいたしません。確かに島田市側として、これまで大きく声を上げてきたことが、なかなか結果にならなかったということについては、御指摘のとおりだろうと思います。そうした意味で、9月議会でもお答え申し上げたわけですけれども、
新幹線新駅開設に伴う
地域振興策をいかに島田市として、今後、具体的に形にしていくかということが一番大事なことだろうと思っておりまして、これからがまさに正念場であるというふうにお答えを申し上げた経過があるわけであります。そうした中で、
地域振興策についての幾つかのお尋ねがございましたので、具体的なお尋ねに関してお答えを申し上げたいと思います。
まず、
静岡空港地域振興協議会についてのお尋ねがございました。この
協議会設置の背景には、議員御承知のとおり、
新幹線新駅候補地選定時におきます
東海道新幹線静岡空港駅
設置期成同盟会の中で、いわゆる
有識者懇談会からの提言を踏まえまして、空港周辺の
地域振興策を条件にA案の
ターミナルビル直下案で決定をしたという経過がございます。これがお尋ねの中にありました8月の23日になるわけであります。県はこれを受けまして、協議会を設置をし、組織の位置づけを県、市町村等の各方面から、33名の委員がこれに参画をいたしまして、対等の立場で会合をするという場といたしております。目的といたしましては、空港を核とした地域振興に関するビジョン、それからそれの具体策、こうしたものの検討を行うことといたしております。さらに、詳細な検討及び取りまとめを行うために、分科会も設置をいたしておりまして、協議会、分科会に必要に応じ、専門的事項に関し
学識経験者や
行政関係者などの出席を求め、意見を聞くということもできるというようにされているところであります。
それから、委員の選定に関して大変広範にわたっていると、その辺のことについてのお尋ねがございました。
静岡空港地域振興検討協議会の委員の構成につきまして、県では空港を核とした
地域振興策の検討は、空港周辺に限らず県全体を対象としたいと、このようなことであります。また、空港の利用者となる関係業界の意見を求める必要もあるというようなことから、
学識経験者、有識者のみではございませんで、県内各ブロックの市町職員、具体的に申し上げますと、下田市、沼津市、静岡市、浜松市、この市町職員や、航空、観光、産業のそれぞれの関係業界の方々を委員にお願いをいたしたところであると、このように聞いているところであります。当市からは
空港周辺自治体として、私が委員として参加をいたします。これまでも出されております議会からのさまざまな提言や、周辺の方々からの御意見を踏まえまして、島田市の地域振興につながるよう、積極的に協議会の場で発言をいたしまして、将来の島田市にとってよりよい地域振興の実現が図れるように今後努めていかなければならない、このように思っております。
それから、次に周辺整備の構想について、県からどのような説明を受けているかというお尋ねがございました。
検討協議会では、平成12年度と13年度、来年度までかけて地域振興のビジョンをまず策定をいたしました。その後、具体策を検討していくこととされております。具体策の検討に当たりましては、1市3町をはじめとした、
周辺自治体の
地域振興策の考え方と調整し整合を図りながら進めていきたいと、このような説明を実は受けているところであります。また、当然、島田市といたしましては、この10月に庁舎内に設置をいたしました
空港周辺地域づくり検討委員会から出される構想につきまして、積極的に県の
検討協議会へ、それらの意見を反映するように努めていきたいと思っております。いずれにいたしましても、議員からの御指摘にもありましたとおり、空港と
新幹線新駅はセットで整備されることが最善であると、このように私も考えております。しかし、9月の議会でもお答え申し上げましたが、現段階では、JR東海の理解が得られていない状況でありますが、将来を見据えた構想づくりが必要と考えているところであります。
次に、アクセスについてのお尋ねがございました。空港へのアクセスは、
牧之原金谷ルート、
榛原吉田インタールート、
島田ルートの3つのルートが計画をされております。市にとりまして大きく関係するルートといたしましては、
島田ルートと
榛原吉田インタールートがあります。
島田ルートにつきましては、全体を2工区にわけまして、開港までに空港から仮称でありますけれども、
湯日大柳線に接続する間を整備をする事といたしまして、現在工事が進められております。残る区間につきましては、開港後の整備となっております。
榛原吉田インタールートは志太と結ぶ大井川新橋から、
市道中河南原線を経由いたしまして、
県道細江金谷線につながるルートとして計画をされております。なお、
空港利用者の中には、JR島田駅や六合駅を利用する方も、実は相当数あるんではないかと、このように考えているわけであります。このため、空港の準アクセス的な役割を果たすべく、
仮称湯日大柳線の一部を県の支援を受けながら、
主要地方道島田吉田線交差部から
空港横断道路までの間を、平成14年度までに完了できるように整備を進めております。
また、この
空港横断道路西側から、石田橋までの間、約 1.5キロメートルにつきましては、県におきまして、空港開港までの間に整備をされるよう強く働きかけをしているところであります。一方、
島田市街地とを結ぶルートとして、
鎌塚橋架橋の実現ができるように、これまでも議会を含めた関係機関に働きかけをしてきたところでございますけれども、県では14年度までにルートの検討を行うと、このように聞いているところであります。市といたしましては、
主要地方道島田吉田線バイパス整備や、空港へのアクセスとなる主要道路の整備促進を図るとともに、懸案でありますJR島田駅南口開設の実現など、将来を見据えた島田市にとって実りのある
地域振興策を検討してまいりたい、このように考えているところであります。
冒頭申し上げましたが、いずれにいたしましても、
地域振興策、当面ビジョンの策定が2年間で行われるわけでありますけれども、その後の
具体策策定の段階では、お答え申し上げましたように、市としても積極的に働きかけ、また意見を申し述べていくつもりでおります。御心配いただきましたように、財政負担等の問題、今後に残っているわけでありますけれども、そうしたことも含めて、今後、議会ともその都度、御相談申し上げながら進めてまいりたいと、このように思っております。
以上であります。
○議長(塚本昭一君)
大塚修一郎君。
◆12番(
大塚修一郎君) 4つの項目にわけて、最初の御質問をいたしました。それぞれのお話を伺ったわけですが、もう少し聞いてみたい、突っ込んだと言いますか、細部にわたってお伺いしておきたいと思うんですが、まず、最初の
検討協議会の性格のところでは、この後の2番目の構成委員のところでも触れようかと思いますけれども、当初、今市長も答えられましたように、
新幹線新駅が地下案になるという、そのかわり、条件としてこうした検討会を持って
地域振興策を図っていきたいという県側の説明があったわけですが、どうもこのお話を伺いますと、
地域検討協議会というのが、全県的な視野から見て静岡県をどうしようか、静岡県について空港をどう活用していこうかと、それがどう活用することが一番望ましいかと、そういった方向に行くように取られてならないわけです。つまり、全県的な視野に重点を置くために、具体的な細部にわたった、県ではピンポイントというような発言をしておりましたが、部分的な島田市、あるいは空港を中心とした狭いエリア内での
地域振興策が薄れるんじゃないかと、全県的な方策を検討するがために、地域的な島田市にとっての将来というものの検討が後回しになるんじゃないかと、もしかしたら忘れられてしまうんじゃないかと、そんなような危惧をいたしておりますので、この辺についてそういう心配はないか、改めてお伺いをいたします。
それから、専門部会を置くというようなこともお答えの中にありましたが、じゃ、専門部会というのは具体的に今話題になっているのはどういうものがあるのか、大勢の、33人と言いましたか、33名もの大勢の協議会の構成委員がいらっしゃるわけですが、その人たちの割り振りと言いますか、仕分けは専門部会としてどういうふうになっていくのか、地元の担当する空港に直接関係のある市町村としては、島田、榛原、吉田、金谷の4市町でありますが、最初、市長も言われたように、下田ですとか、あるいは沼津ですとかの自治体も参加していると、我々にとってみれば、我々の直接ほしいのは、島田市にとっての振興策を十分に検討してほしいというのが願いなんですが、そういった方々の参加がどうなのか、その辺もお聞かせいただけたらと思います。
それから、この
地域振興策について、島田市独自の、島田市はこうありたいんだというイメージをやはり持つべきじゃないかなと思うんです。これは地元の初倉地区の
空港対策協議会でも議論には上がっておりますけれども、まず、島田市はこういう空港を核としたビジョンをはっきり持つ。だからこれを土台にして県が検討してほしいと、そういうような手順でやっていかれるべきじゃないかと、県から与えられたものをそのまま甘受するというだけではなく、積極的な攻めの姿勢に入ると言いますか、提案を持ち出すべきじゃないかと思いますが、それについていかがでしょうか。
それから2番目に関しては、協議会のメンバーが非常に広範にわたっていると、ちょっと職業と言いますか、出身母体別に見ますと、航空会社、エアラインの代表者もおりますし、大学の先生方もいれば、あるいは民間企業人と言いますか、銀行ですとか総合商社ですとか、いろいろな方がいらっしゃるわけですが、ここで1つ大変気になることがございまして、過去に
有識者懇談会というのが何回か開かれました。その中でも、12年の3月7日に行われました
有識者懇談会の中で、ある委員が、当時は空港の
新幹線新駅について、島田市はもちろんのこと、周辺市町も協力を得て平面駅という運動をしている真っ最中でありました。平面駅を実現してこそこの地域の振興がなされる。発展があるんだという議論の沸騰した最中に、このある委員は、地域のそういう熱意とかバランスとかは考慮すべきではないと。つまり、言いかえれば、
新幹線新駅はこの地域の振興策にとって関係のない必要のないことだと、だから地下駅にすべきだという発言を2回も行っております。つまり、そうした思想と言いますか、そういった考え方を持っていらっしゃる、この地域に対する振興策を否定する委員が、この
対策協議会の3人のうちの
学識経験者の1人として名を連ねているということは、この協議会がそういった方向に行きはしないかと、
地域振興策を検討する委員会ならば、真っ先に
地域振興策に対して是とする
地域振興策をどう図るべきかということで、そういう根拠で、論点から討議すべき性格のものだと思うんです。これを
地域振興策は必要ないという論者を加えるということに、大変な疑問を感じております。これは県の方でやることですので、市長にお伺いしても、酷だと言いますか、お答えがないかもしれませんが、一言だけそういう人選があったということについて、感想だけでもいいからお答えいただきたいと思います。
それから、3番目の駅とセットで振興策を考えてきたんだが、こういう駅が地下になった場合の振興策をどうするかということで考えねばならないと、今までのずっとこういうことでお話を申し上げてきたわけですが、県の方からでは、具体的に協議会以外に、協議会とは別な形で、県の方からは何か具体的な提案なり、あるいは話し合いと言いますか、提示があったかどうか、その辺もお伺いをしておきたいと思います。
それから、4番目でありますが、
アクセス関係のこれは非常に狭いエリアのことになるかもしれませんが、空港に接続する
アクセス道路、あるいはその周辺の整備、これが急がれるわけでありますが、地元初倉地区としては、直接今まで申し上げましたような、
自動車公害ですとか、騒音ですとか、あるいは排気ガスですとか、そういったものの影響を既にもうぼつぼつ出始めてはいるんですが、あらゆる影響を受けるわけです。この地元地区の皆さんの要望として、ずっと空港の周辺整備についての範囲、これを拡大してくれないかと、初
倉地区全域にわたって拡大をしていただけないかと、県にお願いをしてきた経過がございます。いまだにその具体的な御返事をいただいておりませんけれども、市として、この件についても県の方へ申し入れをする用意があるかどうか。
それから、
有識者懇談会のことでちょっと申し遅れましたが、12年の8月1日の
有識者懇談会の中で、配慮すべき事項というのがございました。それを見ますと、
新幹線新駅については地下駅になるけれども、新駅については、県民の利便性向上はもとより、
空港周辺地域の振興についても最も重要な役割を果たすもので、地域との共生は欠かせないと、新駅と地域とのつながり、地域の均衡ある面的整備やアクセスについても検討していく必要がある。あるいは同じ8月1日の
有識者懇談会の内容の中で、空港を活用した
地域振興策、その中には、静岡空港においても、周辺地域での振興策を具体的に検討する必要がある、こう述べているわけであります。つまり、駅ができた直後には、こうした我々が要求している地域振興について、関連という言い方は不適当かもしれませんが、じゃ、条件としてこういう
地域振興策をしましょうと提案をしているわけです。にもかかわらず、第1回の
地域振興検討協議会、いわゆる県で設置したこの協議会の中で、大勢の方が勘定もできませんが、恐らく30何人になるんでしょうか。大勢の方が発言をしておられますが、その中に一遍もこの
地域振興策についての発言はありません。つまり、
新幹線新駅が地下と決定するまでは、これから、地元島田市に対していろいろな方策を地域振興のために方策を講じましょう、検討しましょうと言っておきながら、決定を見て、さあそれから県では
地域振興策について検討しましょうという段階になると、そのことには全く触れなくなってしまう。これが今私がここで立っていろいろなことを申し上げている最大の核心なんです。だんだんだんだんいつもの県の手法で、非常に冷酷と言いますか、初めは幾つかの提案がありながら、最終的にはそれを無視してしまう。そんなふうな手法が見え隠れして、
有識者懇談会ではそう言っておきながら、いざ
検討協議会になるともうそのことには触れないで、先へ先へと進んでしまう、県の思惑どおりにいってしまうと。こんな心配が渦を巻いておりますので、市長としてどんなふうにこの辺をお考えになるか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
◎市長(岩村越司君) 大塚議員の再度のお尋ねがございました。それぞれについて、関係ございますので、あわせてお答えするような形になろうかと思いますけれども、お許しをいただきたいと思います。
冒頭、壇上でも申し上げましたが、いわゆる
有識者懇談会を設置した目的の中には、
新幹線新駅の駅を決めるという大きな役割もございましたが、空港を活用したいわゆる静岡県全体の発展策を、空港をどのように活用したらいいかということも、実は
有識者懇談会にはゆだねてあったわけであります。
有識者懇談会からのお答えの中には、その部分も実は前段のところに相当数入っているわけでありまして、後段の方に駅の位置、それからそれにかかわる
地域振興策というのが実はついていたわけでありまして、そうした意味で、空港に対して、県下というか静岡県全体として考えるということは、またある意味では、
有識者懇談会のお答えを受けての動きだろうと思いますので、そうした意味から、全県的視野の人たち等を配置をしたというように、私は理解しております。そうした意味で、空港エリア中心の振興策が薄れるんではないかと、御心配をいただきましたけれども、これは先ほどもお答えいたしました分科会、この中には、行政でいえば周辺市町1市3町が入っておりました。あと産業関係等々で、県の関係が3人入って21人で分科会を設けておりました。具体的な作業はここで行うということになろうかと思っております。実はまだ、分科会、第1回目の協議会の中で、組織をつくっただけでして、開催いたしておりませんで、具体的な作業はこれからになることだろうと思っております。それから、この分科会の中には、
学識経験者、それから産業関係、航空関係、観光関係、それから周辺市町等々でございまして、相当程度絞られておりまして、まさに産業部会ということになるんではないかというふうに思っております。
それから、市独自のイメージが必要ではないかという御指摘がございました。そうしたものを持って提案していくべきではないかと、まさに御指摘のとおりでありまして、そうしたことから、市役所内に検討組織をつくって、これまでも実はもう10年近くいろいろな計画づくりをやってきた実績もございます。そうしたものの集大成的なものを市として集約をして、そしてそれを県に対して提案していきたいと思っております。その提案がそれぞれの分科会、あるいは協議会に反映されるように、私どもとしても努力をしなきゃならんだろう、このように思っております。
また、
有識者懇談会のメンバーが今回も協議会メンバーに入っているじゃないかと、そうした考え方が従来の
有識者懇談会と同じような方向へ行くんではないかと、御心配がございましたけれども、前段申し上げましたように、
有識者懇談会の作業の中には、新幹線の位置だけではなくて、県全体の空港の利活用についての意見について求められているというようなことから、そのようなお考えが披瀝されたものと思っておりまして、今回はまさに
地域振興策というように限られておりますので、そのような心配はないものだろうと私自身は思っております。
それから、県から具体的な話し合いとか、あるいは提示がこれまでにあったのかどうかという点がございました。9月の議会でも実は申し上げましたが、
有識者懇談会で
地域振興策を具体的な形で7項目提案があったということの裏には、我々が実は相当程度具体的なことを提案して、それが
有識者懇談会の意見として、県に対して提出されたという経過がございます。そうした意味では、
有識者懇談会の中でも、そうした作業を私どもとしては水面下でやってまいりましたし、今後もそれをその辺が中心になって
地域振興策が検討されるものと思っておりますので、そうした点で、県との具体的な話し合い、こちらからの意見というのは、公式ルートとは別にまた当然のことながら事務的にそうした話し合いは進めていくことになろうと思っております。過日も担当の部長が私のところへまいりましたので、その辺のことについての話し合いは、この協議会の開催以降も進めております。
それから、アクセスに関連して周辺整備のエリアのお話がございました。前々から地元の皆さんからそのような御要望があることは、重々に承知をいたしておりまして、県に対しても文書でもって何回か申し上げた経過もございますし、私自身も実は直接知事にもお願いをした経過等もございます。具体的な作業を今進めておりますので、何らかの結論がそう遠くない時期に出るのではないかと、期待をいたしております。
それから最後に、
有識者懇談会で提言されたことが、協議会の中で議論されなかったではないかという御心配をいただきました。第1回の会合ということで、まだ2回目が開催されておりませんけれども、第1回目の会合ということで、それぞれの委員が、空港に対して持っているお考えみたいなことを披瀝をされたものと考えております。第1回目ということで、そうした全体的な議論と同時に、組織を構成するということが主体でございましたので、今後、会合を重ねていくごとにそうした議論が深まっていくものと私自身は期待をいたしております。当然、我々としてもその中のメンバーでありますので、発言をそうした立場で申し上げていくことになろうかと思っておりますので、御懸念の点がないように、我々が努力をする必要があるだろうと思っております。
以上であります。
○議長(塚本昭一君)
大塚修一郎君。
◆12番(
大塚修一郎君) 御質問の内容はすべて終わりましたので、これから市長にお伺いするというわけではございませんが、重ねてお願いをして質問を終わりたいと思います。今市長も言われておられた
有識者懇談会の内容なり、提案の骨子がたくさんこの第1回目だから、それぞれの概要と言いますか、立場を個人的に協議会の皆さんが述べられたというお話で、それもそうかなとは思うには思うんですが、これがどうも2回目だから、3回目だからということで、同じことを繰り返して、結局最後まで
有識者懇談会で出された地域の振興策が、分科会では論じられたけれども、総括的にはされなかったというような心配がしてならないもんですから、どうかその点は十分に監視の目を光らせて、俎上にのせてやって、実現をするように市長にお願いを重ねていたします。
最初にも申し上げましたが、局部的な
地域振興策を
有識者懇談会で挙げておきながら、次の段階では、もう県全体の
地域振興策にすりかえて、この島田地区のことの振興については、なおざりにされると、その心配がどうもまだなかなか消え去りません。これからの今後の協議会の場での市長の態度として、そういった県の謀略に翻弄されないように、毅然とした厳しい態度で臨んでほしいとお願いをして質問を終わります。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
◎市長(岩村越司君) お願いということでしたけれども、改めてお答えを申し上げたいと思います。
地域振興策を検討するために協議会ができ、協議会の中に分科会ができたという大前提でございますので、御懸念のようなことはないだろうと私は思っておりますし、また、協議会の進め方として、県が協議会に配付をした資料の中には、当然のことながら、
有識者懇談会からの提言もございまして、その提言を受けてこの協議会を設けて、このようなことを協議会で御検討いただきたいという位置づけがきちっとしているわけでありますので、原点にもどっていただければ、御懸念のようなことはないだろうと思うし、また、先ほど申し上げましたが、私もその中に参加をしているわけでありますので、当然、そうしたことは市の立場で主張をしていくことになろうかと思っております。壇上でも申し上げましたが、協議会の内容等につきましては、議会にも御報告する機会もあろうかと思いますし、また当然、情報として表へ出ることだろうと思いますので、お気づきの点等ありましたら、また御指摘をいただければありがたいと思います。
以上であります。
○議長(塚本昭一君) 次、3番 福田正男君。
〔3番 福田正男君発言席へ移動〕
◆3番(福田正男君) 私は、平成12年12月定例会について、先に通告してあります次の諸点についてお伺いしたいと思います。
本日は、小学生の皆様が傍聴に来ていただいておりますので、私を含めまして小学生の皆様にもわかりやすい御答弁をお願いしたいなと思います。
大きな1番目としまして、島田市の入札制度の現状についてでございます。この入札制度に関しましては、過去の忌まわしいと言いますか、談合事件の経過もあり、たびたびこの本会議でも取り上げられてきましたし、本市にとっても重要な課題であろうと考えられます。この長引く不況の中で、市内の経済界、特に中小企業の皆さんにとっては、非常に苦しい思いをしていると聞いております。今回の国の補正予算でも、2兆円を超える規模の景気対策が施されておりますけれども、国の公共事業の見直しや、長引く個人消費の不況の中で、先の見えない不確実な経済状況が続いております。そのような中で、島田市内の経済活動を活発にするためにも、市の行っております入札制度が重要な役割を担っているのではないかと考えられます。そこで、具体的に次の5点についてお伺いしたいと思います。
初めに、六合駅前の状況を申し上げますと、駅南側広場につきましては、都市計画道路六合駅南口線の一部として、都市計画決定され、計画に沿った整備によりまして、駅前広場としての機能を確保しております。また、南口西側には自転車駐車場を計画決定し、 500台が駐輪可能となっております。一方、北側の駅前広場につきましては、都市計画決定をしておりませんが、南側駅前広場と同様に、バスやタクシーなどの公共交通機関が乗り入れることができるよう整備を行い、駅前広場としての機能を有しているものと思っております。
JR東海の調査によりますと、平成10年度の1日平均の六合駅の乗降客数は、約 3,100人となっております。乗降客数はここ数年横ばいの状況でありまして、現状では六合駅前広場に関して利用上の問題はないと考えております。
以上でございます。
○議長(塚本昭一君) 鈴木教育次長。
〔教育次長 鈴木政亮君登壇〕
◎教育次長(鈴木政亮君) 1番のサッカーくじに関する御質問にお答えをいたします。
まず、1)の教育委員会としての認識と、関係機関等への対応についての御質問でございますが、スポーツ振興投票、いわゆるサッカーくじは、スポーツ振興政策の財源確保のための法律に基づいて実施されるものであり、その収益金は身近にスポーツに親しめる環境の整備、国際的競技力向上のための環境整備、国際的スポーツ活動への支援、スポーツ指導者の養成、資質の向上に充てられるものでありまして、そうした意味では有益なものであると認識をしております。またテスト販売につきましては、事前に市として対応は特にしておりませんけれども、問題があったという話も聞いておりません。しかし、今後につきましては、青少年の健全育成を図るために、販売店には法に定められた販売方法を厳正に遵守するように働きかけたいと思っております。
次に、2)の青少年への対策が整うまで販売すべきでないとの御質問についてでございますが、スポーツ振興は子供たちの健全育成にとって重要なことであり、くじの収益金によるスポーツ施設の充実も期待をされるところであります。法律でも規定されておりますが、青少年への悪影響があれば、その問題に応じて関係者と協議をしていかなければなりません。今のところ問題は出てきておりませんが、青少年の健全育成については、十分配慮をしていきたいと、そんなふうに考えております。
以上でございます。
○議長(塚本昭一君) 暫時休憩をいたします。
休憩 午後 0時00分
───────────────
再開 午後 1時02分
○議長(塚本昭一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。桜井洋子さん。
◆1番(桜井洋子君) 1回目の質問で答弁をいただきましたので、さらに2回目の質問をさせていただきます。
まず、最初にサッカーくじの問題ですが、答弁ではテスト販売に対しての対応はない。問題があったとは聞いていないということなんですが、私は青少年に対する影響とか弊害について、教育委員会としてやはり認識が甘いのではないか、そしてこのテスト販売に向けても何もやってこなかったと受けとめてよろしいんでしょうか。受けとめていいんですね。と言いますのは、テスト販売の結果、いろいろな問題が出てきています。11月8日に磐田スタジアムの試合がありまして、そのときに島田市の女性が年齢が18歳と答えたそうですが、「普通に買いました」って新聞記者の方に答えています。それから、同じ試合でも18歳の高校生が自分が8口、両親が1口ずつ、合計10口。「 1,000円分は親に買ってもらった。自分では買わなかったけれども、親に買ってもらった。」ということも答えています。11月18日にも試合がありまして、15歳の少女は「お父さんに買ってもらったよ」と言っています。その当日のJリーグの試合では、大変やじがひどくて、これもひとつにはサッカーくじの影響があるのではないかという声が出されておりました。
島田の販売店を、私も新日本婦人の会の皆さんと1回目のテスト販売のときに訪問しまして伺ってみました。19歳未満には売ってはいけないということを言われているので、身分証明書の提示を求めたりして、気をつけていますということが返ってきたわけですけれども、ある島田のガソリンスタンド販売員の方は、青少年が来たら、「お父さん、お母さんに買ってもらって」、買うのは大人かもしれませんが、家に持って帰って一緒にやったり、それでみんなでギャンブルに興じるということでは、大変問題ではないかと思います。島田で売らないからいいという問題でもなくて、島田が厳しいとなれば、静岡に行ったり、入手しやすいところに行って、島田の青少年が買う。これは問題ではあると思います。実際に「あそこのお店は、大変規制が緩くて買えるよ」っていうようなことはすぐ口コミでぱあっと青少年の間に広がっているというような話も載っておりました。「19歳未満には売りません」こういうことを言っておりますが、本当に抜け穴だらけです。そこら辺の認識をもう少しきちんと持っていただきたいと思いまして、再度伺います。
来年春からは全国で本格的にスタートしますので、あらゆるところで全国的にも売られる、販売店もまたふえていく、こういうことがあると思いますので、教育委員会としては、販売店を訪問したり調査して、私はリアルな実態をつかんでいくべきだと思います。それについてどうか伺います。
それから、今後PTAの連絡協議会とか、それから青少年の健全育成にかかわる機関、いろいろあると思います。こういう機関との連携をどのように取っていくか、学校サイドの指導等を行っていく考えがあるかどうか伺います。
次に、介護保険制度について質問いたします。
答弁がありましたけれども、1つ、サービスを使いたくても使えなかったという観点から質問いたします。訪問リハビリの利用が大変少なかった。私の調査でも3%ということがありましたが、先ほど答弁の中で、市内ではそういう事業者がいない。市外のところでやっている。要望が少ないという答弁がありましたが、私は、利用する人が少ないというよりも、理学療法士さんとか、作業療法士さんとか、人材の確保ができていないのではないかと思うんですがいかがでしょうか。
通所リハビリの方には、皆さんが通って来られて、そこでリハビリをやります。けれども、訪問までは手が回らない。実際、訪問に行って、そこの理学療法士さんとか作業療法士さんがそこまで出かけて行ってやる手が回らない。先ほども事業所が市外から参入しているという話もありましたので、これ自身は島田市の人がこれを利用しようとしても、その体制がとれていないのではないかと思いますがそれについて伺います。
以前、介護認定のときにもこの理学療法士さんがなくて、島田市、藤枝とかけ持ちで認定審査会に当たっていたという事情もありましたので、使いたくても使えない事情があったと、私は考えますがいかがでしょうか。
それから、市長の答弁の中では、訪問看護と介護についての理由と対策についての御答弁がなかったと思うんですが、利用率が大体3割ぐらい、訪問介護については3割ぐらい、訪問看護については半分ぐらいですか、供給されています。これについては、答弁の中でも、サービスが順調に行われている。十分供給できますよというお話でしたが、これも必要であっても、私は週1回とか2回しか使えない状況があるのではないか。私の知っている人も、自宅で療養介護したいけれども、なかなかこの訪問看護の回数がふやしてもらえない、こういうことも聞いております。訪問看護ステーションも大変忙しい。いろいろな仕事もありますし大変忙しい。ですので、これもきちんと基盤が整っていなくて、訪問看護ステーション自身の人員等をふやす等して、もっと対応していくべきではないかと思いますがいかがでしょうか。
それから、短期入所については、大体3割ですが、これは明らかに利用の手控えが私はあると思います。いろいろな制限枠がありまして、徐々には改善されてきておりますが、やはり、しばらく様子を見るために皆さんが利用を手控えきたということがあると思います。実際に、本当に利用したくて、使いたくて、使ってきたけれども、大変だったという例があるんですけれども、私の知っている人で、介護なさっている方が転んで骨折しまして、それでショートに預けて限度枠いっぱい使いました。それでも回復できないので、また使いたいと言って、泣く泣く2日オーバーしまして、全額自己負担、限度内だったら1割負担ですが、全額自己負担で2日間、2万 620円を支払った。本当に使いたい困った人が使えない、まだそういう制度であると思います。この短期入所は、利用の手控えではないのか伺います。
それから、もう1つの観点として、利用料負担がサービス利用者にとって重いのではないかという観点から質問いたします。
認定を受けてもサービスを利用しない人が、市長の答弁では18.6%、 1,211人中 226人いたということで、たまたま利用しなかった方が95人、入院が63人、その他が68人、いろいろな事情があるでしょう。このその他の68人の中にもいろいろな家庭の事情があると思います。それから、たまたま利用しなかった方にもいろいろな事情があると思います。入院の方を除いて、それぞれの方にいろいろな事情があって、このサービスを使わなかった人がいると思いますけれども、それをどのように受け取るかということなんですが、静岡市では、きちんとアンケート調査をして、やはり利用していない人が静岡市では23%ぐらい出ています。認定されても利用していない人が23%。先ほど、私が計算しましたら島田市は18.6%くらいなんですが、また質問しています。利用している人では、限度額のどのくらい利用していますかということで、4割未満が半分ぐらいありました。先ほどの答弁の中では、市長は48.8%と言いましたね。私も総給付費から介護度の出て、サービス認定していらっしゃる方を計算してみますと、要支援の方では69.2%、7割の額、支給限度範囲内で利用しております。あと要介護度1から5までは、大体40%ぐらいなんです。先ほどの要支援の7割を入れてしまうと、48.8%と大変高くなるんですが、介護度1から5までで計算しますと大体4割です。これは静岡市なんかとも大体似ているんだなと思いました。それから、利用なさっている方の理由として、利用料の負担が困難と答えている人が、静岡市の調査では1割いることがわかっています。ですからこういうきちんとした調査の中で、なぜ利用していないのか、利用が少ないのか、そういうことを行政側として把握する必要があると思います。ですので、再度お聞きいたしますけれども、当局はこの利用料負担について、どのように利用者が受けとめていると考えているか、これについて伺います。
それから、駐輪場、コミュニティバスの件で質問いたします。大変自転車、バイクの盗難が多いということで、先ほども答弁の中で、数字も出されてびっくりいたしました。本当に六合駅の駐輪場のあたりでも盗難がふえているし、また放置自転車もふえております。六合駅の駐輪場を整備してくださっているシルバー人材センターの方にお聞きしましたら、 1,200台ぐらいが置かれているんじゃないかということでした。市の話では1,090 台、4カ所で能力があって、1日平均82%の稼動率だからということでしたが、もうぎしぎしで自転車を出し入れするときに、隣の自転車が倒れてしまうという、そういう状況です。それで、市の方では駐輪場が4カ所あるからということで、十分これでやっていけるんじゃないかという話でしたが、南側にすぐ線路のところにある1カ所は大変広いんです。すぐ近くですので、たくさん利用して、それで皆さんが神社の境内まであふれるくらい利用なさっちゃう、そんな状況もあるんですが、もう1カ所あるんです。さっき2カ所と言いました、そのもう1カ所なんですが、草が茂りまして、大変駐輪場として使いにくく現在なっております。私自身もここにあるって知らなかったんです。だからすぐ駅の近くに置いてしまうわけなんですが、ぜひここの整備をお願いしたいと思います。ここが駐輪場であるというのを知らない方もいますので、そこをきれいに舗装するだとか、草を刈るだとか、表示をきちんとするだとかしていただければ、そこにかなり持って行けるのではないかと思います。これはお願いですがいかがでしょうか。
それから、2番目でコミュニティバスの問題ですが、本当に東町はバスの路線がありません。東町の地図なんですけれども、六合駅があって、湯日線が通っていて、中部国道線が通っているんですが、東町の方とそれから岸町の方、ほとんど路線バスがないので、大変これは皆さんが苦労しております。それで、東町から市民病院へタクシーで行こうとしましと 3,000円くらいかかるんです。何回か通った方がとてもこれじゃやっていけないとおっしゃっていました。老人会がありまして、ちょっとお話を聞きに行きましたら、まだまだ元気な方は自転車に乗っている方が多いんですが、道路が未整備なところもあって大変危険である。ぜひコミュニティバスのような巡回バスが通ってくれたら本当にありがたいよと、こういうふうにおっしゃっておりました。東町なんかは藤枝に近いもんですから、そちらの方に買物とかも行ってしまうようなことで、これはやはり、まちの活性化等考えますと、バスでまちへ人を運ぶ、そして帰りもバスが来るまで、じゃあまちの中で買物をしようとか言って買物をする。こういう
まちづくりともかかわっていると私は思うんです。ですから、ぜひ、コミュニティバス、市内線実施という話が先ほどありましたけれども、早く六合のまだそういうバス路線のないところへ、ぜひ、こういうものを走らせるような御努力をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。低料金で、回数もふやして、バス停も多くして、低床バスでとかいう、本当いろいろな希望はありますけれども、ぜひ早くこういうことを考えていっていただきたいと思います。
○議長(塚本昭一君) 鈴木市民福祉部長。
◎市民福祉部長(鈴木直君) 介護保険制度につきましての、再度の御質問にお答えいたします。
議員御指摘の、重い利用負担のためにサービスの利用を抑えたり、さまざまな制限のために必要であっても使えない状況があって、利用率が低いわけでとの御指摘ですが、決してそのようなわけではないと思います。比較している対象サービスの見込みですが、これは介護保険事業計画作成時に、要介護者等の実態調査による要介護高齢者数、それから、サービスの利用希望率等をもとに、厚生省で定めた標準サービス料に基づき算定したもので、推定値と現実の違いは当然あると思います。御指摘のまず訪問リハビリですが、これは市外に3機関あります。地域ケア会議でこれは紹介しておりまして、このサービスは、自宅を訪問するサービスのため、所在地は直接関係しないものと思います。それから、訪問看護につきましては、多少ほかのサービスとは違いまして、在宅療養者が主治医の指示書のもとに実施されるサービスでありまして、医療保険対応と介護保険対応とがあります。訪問介護のみの場合、老人医療保健の方が自己負担が少ないために、介護保険の数字としては少ない状況になっております。それから、短期入所については、利用枠の拡大をしておるわけなんですが、もう1つ、実際なんですが、例えば平成11年度のこの制度の前の話なんですが、それと平成12年度の4月から8月までの状況を比較しますと、必ずしも少ないとは思えません。例えば、短期療養につきましては、比較しますと 143%、43%多くなっているわけです。ということで、短期入所についても、今後、枠の拡大によって、利用はさらに進むものと思われます。それから、利用料の問題でありますが、サービスが行き届かない例はないと思っております。もし、具体的にそういう方があれば、その他の福祉サービスで対応していきたいということで考えております。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 大石産業環境部長。
◎産業環境部長(大石重範君) 再度の御質問にお答えいたします。
まず、駐輪場の件でございますが、先ほど数字を申し上げましたが、盗難につきましては、私どももちょっと愕然とした気持ちになった次第でございまして、特に、駐輪場におきましても、施錠等の管理については、今後徹底していきたいというふうな形で、管理体制はしっかりとっていこうというふうに考えております。なお、議員の御指摘の南側のもう1つの駐輪場につきましては、先ほども申し上げましたように、非常に老朽化、あるいは傷んでいる部分、あるいは明確でない部分もございますので、これについては暫時整備をしていきたいというふうに考えております。
次に、コミュニティバスでございますが、これにつきましては、議員もおっしゃるとおり、コミュニティバスそのものは
まちづくりでございまして、そうした形で当然機能させていただいていると思っています。ですから、一番大きなやり方としましては、やはりニーズをいかに開拓していくか、それから空白地帯をいかにフォローしていくか、そして、かついわゆる交通弱者をどういうふうにフォローしていくかと、この3点が主な内容になってくるんじゃないかというふうに思っています。そういった意味では、全市的にコミュニティバスを運行できれば、もちろんそれはベストでございますが、先ほども申し上げましたとおり、実際に、それではバスを利用していただけるかという状況になりますと、なかなか厳しい状況がございます。1つには、議員御指摘のように料金の問題がございまして、いわゆる今流行の1コインのような形なら、これはニーズの掘り起こしというのはさらに進むんじゃないかというふうに考えておりまして、そういう形態で現在、先ほども申し上げました調査をやっておりますが、まず、基本的には、現在の市内循環に該当するもので実施をやった上で、できれば実行と言いますか、運行していきたい。そして、そうした状況を見ながら、周辺へ郊外部分にも拡大をしていきたいというふうに考えております。ただ、バスが大型バスをそのままというわけには、これはいきませんので、それぞれ、お話の段階では、私どもも夢が広がるんですが、では1台買って、基本的にはバス運行がおよそ30分ぐらいで一周するようなルートでないと、半日に1本とか、1日1本という状況ではコミュニティバスになりません。そういう意味ではかなりきめの細かいバス自体のイニシャルコスト、あるいはセットワークが必要になってまいります。そうしますと、費用も莫大な金額になってまいりますと、一遍にそういうものまでフォローするというわけにはいきませんので、その辺のところはぜひ御理解いただきたいと思います。ただ、いずれにいたしましても、先ほど申し上げました交通弱者、あるいは交通空白地帯、そして
まちづくりという観点からでは、事業は進めていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(塚本昭一君) 鈴木教育次長。
◎教育次長(鈴木政亮君) 再度の御質問にお答えをしたいと思います。
いわゆるサッカーくじのテスト販売にかかわって、幾つかの例を上げられて問題点を御指摘されておりましたけれども、こうした問題点を発見するために行ったテスト販売であると、そんなふうに理解をしております。親が買って子供に与えたというふうなこともお話がございましたが、これは親のモラルの問題かなとそんなふうに思います。
それから、販売店のチェックをというお話がございましたが、実は、第2回目の販売のときに、教育委員会の職員が手分けをして、市内の幾つかの販売店から購入をさせてもらいました。その中で、だれが見てもこの人おじさんだなというような人に対しても、年齢のチェックをされたというふうなことで、販売元の指導がそれなりに行き届いているのかなと、そのような理解をいたしました。
それから、あとPTAであるとか、青少年団体であるとか、こういう点につきましては、それぞれ機会があるごとに、19歳未満の人には買えないんだよというようなことを指導していきたいと思いますし、なお学校についても、それぞれ、どういう機会になるかはちょっと確定はできませんけれども、19歳未満の人には買えないということを確実に伝えていきたいと、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 桜井洋子さん。
◆1番(桜井洋子君) 3回目の質問をさせていただきます。
順番から1番、サッカーくじの問題ですが、こういう問題が出てくるかどうかっていうことで、テスト販売したって、本当にそれひどいんです、そういう考え方。もうこれはある程度、国会の中でも議論して、附帯決議がきちんとついていった問題なんです。19歳未満の者に対する購入等の禁止が徹底されるよう、販売場所とか販売方法について、青少年が入手しがたい方策を講じるなど、適切な配慮をすることと、国会で大きな論議を呼んで、そして附帯決議がついた、これはもう当然予想されることです。それに対して、教育委員会が事前に何もしなかった。第1回の販売に向けて、何もしてこなかったということは、私はこのサッカーくじ自身を、最初の答弁にありましたように、有益であると考えている、スポーツ振興には有益であると考えているっていう、それがそのまま出てきたんだなと思いましたけれども、今、本当に青少年が置かれている現実を見たら、そこへさらに健全育成と言いながら、ギャンブルを持ち込んでくるということが、私はとても理解できません。青年たちも今仕事がなくて大変困っている。そういう時期に、その青年たちのお金をまたギャンブルにつぎ込んで、一獲千金を夢見る、こういうことは本当に困ったことで、もうこれはサッカーくじは、本当に今いろいろ問題が出てきていますので、私は、さらに廃案に向けて、運動をしていかなくてはならないんではないかと思うくらいです。いろいろなパンフレットのこういうtotoの中にも、1億円の賞金をあおっているような表現があります。「1億円ってどのくらい」っていうことで、「1億円って重たいの?」「1万円札で約10キロ」「赤ちゃん2人分くらいあるの」だとか、「1万円札を縦に並べたら 1,590メートルで、国立競技場のピッチの回りを 4.5周する長さ」とか、こういうのに書いてあります。反面、19歳未満には売りませんよというのは小さく書いてあります。やっぱりこういうのを青少年に持ち込むというのは、私は、問題ではないかと思います。
販売店7店のうち、島商の前にauショップというのがありまして、携帯電話のお店ですが、ここが販売所になっておりまして、大変、高校が通るたびに黄色い旗を見ながら通っているわけですが、この附帯決議にもあったように、なるべく入手しがたい措置をとるということを考えますと、教育委員会として、販売中止をきちんと申し入れる必要があるんではないかと思いますので、この点について1点、お伺いしたいと思います。ぜひ、健全育成の立場から、あらゆる機関に対して働きかけて、今後も指導、連携等を行っていっていただきたいと思います。
介護保険についてなんですが、保険料、利用料負担について減免はなし、島田市は国の対策待ちということなんですが、県内の市町村、14市町村が条例上、減免を明記しております。藤枝市ではホームヘルプサービスを3%軽減を新規の方にも広げている。40人で 120万円の予算、こういうことをやっておりますので、ぜひ市でもやってほしいし、独自減免、今後も全くそのような考えはないのか、状況によって考えるのか、再度伺いたいと思います。
それから、駅前整備の点では、利用上の問題はないということで、熊谷部長お答えになりましたけれども、駐車場、駐輪場を有料化するようにやっていくのかどうか、またポリスボックスをそこに設置して、防犯体制も組んでいく、こういう要望もありますので、ぜひ、案を示して地元と話し合ってもらいたいと思います。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 鈴木市民福祉部長。
◎市民福祉部長(鈴木直君) 2番目の介護保険制度についての再度の御質問ですが、減免につきしまては、先ほど市長がお答えしたとおりです。利用の減免については、高額介護サービス費をはじめ、法定減免と特別対策を実施しておりますし、今後、社会福祉法人利用者負担の減免について、基準が示されますので、これに沿って減免対象者の拡大を実施する予定です。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 熊谷建設部長。
◎建設部長(熊谷精一君) 3度目の質問にお答えいたします。
今後の道路等の整備の考え方の大きな流れといたしましては、地域内交通につきしまては、なるべく自動車交通は抑えて、歩行者とか、自転車交通への対応を重視するという方向にあります中で、六合駅周辺への市による自動車の駐車場の整備ということでございますが、その需要、どういう需要の中身なのかということとも関連しまして、いろいろ投資効果とか、民間施設との兼ね合いとか、周辺環境への影響とか、十分に検討する必要があると思います。駐輪場の件も含めまして、今後、改善する必要が出てきますれば、地元の意見も聞きながら、検討していきたいというふうに考えております。
それから、ポリスボックスにつきましては、島田警察署のお話によりますと、現在のところ予定はないというふうに伺っております。
以上でございます。
○議長(塚本昭一君) 鈴木教育次長。
◎教育次長(鈴木政亮君) 再度の御質問にお答えをしたいと思います。
議員さんの方は、サッカーくじイコール悪というような視点でお話をされておられるようでございますが、私の方は、先ほども申し上げましたような利点もあるんだということで、基本的にとらえております。ただ、青少年に与える影響がそれこそ悪であってはいけないと思いますので、販売についての点、それについては十分注意をしていきたいなと考えております。
それから、島田商業の前の販売店にかかわる問題でございますが、この販売店につきましては、日本体育学校健康センター、ここが販売元なんですが、ここではチケットショップであるとか、ガソリンスタンド、レンタルビデオ店、それからたばこ小売店、携帯電話の販売店、それからコンビニエンスストア等も予定をしているというようなお話があるわけですが、その中で、コンビニエンスストアについては、当面販売を見送るというような考え方を持っているようであります。これは、何か19歳以下の人が結構たくさん出入りするコンビニは、適当ではない部分があるというような理解のもとに、そういう形でおくらせているということのようでありますが、そういう意味では、高校の前の、本当に玄関前になるわけですが、ああいうところの販売店については、問題があるのかなというような気がいたします。そういうことで、過日ですけれども、販売元の方に、このお店の実状と言いますか、位置的なことをお話をして、再検討をしたらどうかというような指摘はさせてもらいました。その中では、結果はどう出るか、わかりませんけれども、再検討をしてみたいという回答をもらっています。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 山田教育長。
◎教育長(山田一雄君) ちょっと、誤解をされるといけませんので、つけ加えさせていただきたいと思いますが、先ほど、次長の方からこのような試行、今回の静岡県の場合には試行がっていうことに対して、議員からまたそれに対するコメントがあったわけですが、これは先ほど、議員の方から指摘されたように、親に依頼して購入しただとかっていうようなこともありましたが、これはやはり議員が言われるように、現実にこのようなことがもし起きているならば、これはやっぱり厳として廃止しなければならないと思っております。ただ、親に依頼をしてそうして購入した後が、さまざまなる問題がありますし、それは次長の方から、先ほど、親のモラルということも言われたわけですが、そのことにつきましては、また、PTAの会合だとか、あるいはまた保護者会等で、ぜひ、このサッカーくじのこの趣旨が浸透するように、これまた私の方からも、十分指導、注意していきたいと、こんなに思っております。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 次、14番 永田金市君。
〔14番 永田金市君発言席へ移動〕
◆14番(永田金市君) 通告に従い、新清クラブ、政研21、市民クラブ、広和会、4会派を代表して、次期の市長選について、岩村市長の所見をお伺いいたします。
市長改選の日程も近づいてまいりました。そのような中で、今島田市が抱えている課題は山積しており、それは、一刻の猶予も許されず、着実な行政執行と確かな未来への布石が必要であります。平成12年4月から、地方分権一括法が施行され、これはみずからの手によって、自分たちの
まちづくりを自己の責任によって、実施していくということであります。そして、市民だれもがこの島田市に住んでいることを誇り、喜べる仕組みにするということであります。21世紀は、少子高齢化の時代を迎えます。高齢者福祉の充実、子育て支援、生涯学習や健康都市への躍進、さらに、行政改革や環境問題、防災対策等、また市民サービスのあり方などに、幾つかのハードルを越さなければなりません。さらに静岡空港を核とした
まちづくりは、広域的な視点から、着実な
地域振興策が必要であり、新しい時代の島田の顔と言うべき駅南口の開設や、中心市街地再生事業の推進も欠かせません。このように、数多い課題をクリアし、確かな市政を実現するためには、力強いリーダーが必要であります。そうしたことを踏まえ、私は先の9月議会において、市長の政治日程についてお伺いさせていただきました。そのときの市長の答弁を要約いたしますと、時あたかもバブル経済が破綻し、日本全体が景気の低迷という大きな波にのみ込まれていた時期、市長として島田市のかじ取りを仰せつかったという重責に耐えながらの歳月であった。そのような社会経済状勢の中、就任に際して示した、静岡空港を核とした発展性のある
まちづくりをはじめ、
まちづくり5つの方向性に沿って、現在まで島田市発展のため持てる力の限り市政に取り組んできた。静岡空港や第二東名の建設などをはじめ、中心市街地の活性化や区画整理事業等々、多彩な事業に精力的に取り組み、実行してきたが、依然として多くの重要課題が残されていることも十分承知している。まず、静岡空港や第二東名自動車道の建設がもたらす波及効果を市の活性化につなげていくことを、また、これに関連して、
新幹線新駅にかかわっての地域振興手法についても大きな課題である。また、高齢社会に対応できるサービス体制の充実や、ごみ処理問題も含めた環境対策も必要である。さらに、市全体の活性化対策として、市街地整備と商業活性化の一体的な推進、定住人口増対策や企業の誘致等、重要な課題と考えている。今後のことについては、課題解決に向けて、引き続き努力せよとの励ましと受けとめて、これらの課題解決、方向づけに全力を傾けて取り組んでまいりたいとの市長答弁でありました。
私は、この答弁をお聞きし、これは次期市長選に出馬する意欲ありと感じ、再質問の中で、次のようなことを申し上げました。
ただいま市長は、就任以来現在まで、市政に取り組まれた状況、並びに今後の課題について、幾つか述べられましたので、私はこれは来年の政治日程を視野に入れてのことと理解いたしましたので、残された課題について、すばらしい種をまき、育て、花を咲かせるよう期待いたしますと発言をし、質問を終わりました。
このように、先ほど申し上げましたが、私は出馬の意欲ありと受けとめましたが、一般市民の中には、出馬の決意がいまだ不明であるとの意見もあります。そこで今回、12月議会に当たり、市長の日程について、さらに具体的な御発言がなされますよう、改めて質問をさせていただいた次第であります。言うならば、先般はあくまでも個人質問としての発言でありましたが、今回は先ほど申し上げましたとおり、4会派19人を代弁しての立場でありますので、市長答弁には同僚議員並びに市民も、重大な関心を持って受けとめていると存じます。改選時期は、来年4月中旬と聞いておりますが、ちまたではいろいろな話題が取りざたされている昨今、市長御自身も既に、後援会などと種々協議をなされていると思いますが、ここは市民に向けても、この際、市長御自身のそのお考えを明らかにする絶好のタイミングと思われます。ぜひ、意のあるところを的確にお示しくださるよう期待し前段での質問とさせていただきます。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
〔市長 岩村越司君登壇〕
◎市長(岩村越司君) 永田議員から、私の政治日程についての具体的な考えをと、お尋ねをいただきました。御指摘ありましたように、先の9月市議会定例会におきまして、私の所信の一端を述べさせていただいたところであります。改めて申し上げたいと思いますけれども、この職に就任してから8年目に入りました。2期目の任期もあと6カ月ちょっとを残すだけとなったところでございます。この間、市議会はじめ、多くの市民の皆さんの深い御理解と多くの御支援、御協力をいただくとともに、市職員のたゆまぬ努力によりまして、ここまで無事市政を運営してまいることができました。この場をお借りいたしまして、心から感謝を申し上げる次第であります。
市長就任に当たり、5つの
まちづくりの方向性をお示しし、今日まで島田市発展のために、力の限り精いっぱい市政に取り組んでまいったつもりでおります。静岡空港や第二東名自動車道の建設など、国・県レベルのビッグプロジェクトの推進をはじめ、中心市街地の活性化や区画整理事業、主要幹線道路の整備、第二中学校や保健福祉センターはなみずき、あるいは博物館分館の整備、さらには、介護保険制度への対応、エンゼルプランや障害者プランの策定、ごみのない美しい
まちづくり条例の制定など、市民の皆さんの生活の向上や快適な暮らしの実現を目指して、政策を幅広く展開してきたつもりでおります。
また、行政運営におきましても、地方分権への迅速な対応を図るべく、積極的に行政改革を実行してまいったつもりでおります。
こうしたさまざまな事業に取り組んでまいりましたが、まだまだ課題は山積をいたしております。具体的に申し上げますと、静岡空港や第二東名自動車道がもたらす波及効果を、市の活性化にいかにつなげていくかというようなこと、また、これに関する
新幹線新駅を活用した地域振興手法についても考えていく必要があると、このように思っております。
中心市街地整備等、商業活性化の一体的な推進、定住人口増対策、新たな企業誘致による地域経済の発展とともに、高齢社会に対応できるサービス体制の充実や、ごみ処理問題も含めた環境対策も大きな課題であり、これらの課題の処理にはまだまだ相当の時間が必要なものと考えております。
さて、議会の4会派を代表されて、お尋ねをいただきました私自身についてのことであります。幸いただいまのところ健康には自身があります。地方分権がいよいよ本格的にスタートし、地方団体が独自性、主体性を持って、運営をできる時代をまさにこれから迎えようといたしております。財源の問題は依然として大変厳しい状況ではございますけれども、ようやく地方への財源移譲、地方団体の自主財源を確保する、そのような論議も沸き起こってきているところでございます。このような大きな変革の時代に、職員も大変意欲を持って、積極的に各種の事業に取り組んでくれております。ただいま申し上げましたような、島田市の多く課題に対する責任を果たす意味でも、機会が与えられれば、課題解決のため、私自身が先頭に立ちまして、全力を上げて努力をする所存でありますので、市議会、市民各位の御理解と御支援、御協力を得て、引き続き島田市政を担当させていただきたいと、このように考えているところであります。よろしくどうぞ御理解をいただきたいと思います。
以上であります。
○議長(塚本昭一君) 永田金市君。
◆14番(永田金市君) ただいま市長の答弁によりますと、島田市が抱えている多くの課題に対する責任を果たす意味でも、機会が与えられれば、課題解決のため全力を挙げて努力し、引き続き島田市政を担当させていただきたいと考えているとの答弁でありました。
これは、岩村市長3選への力強い出馬表明と受けとめさせていただきました。岩村市長におかれましては、2期8年にわたり培われた行政手腕を、今後十二分に発揮され、21世紀に向けて、静岡空港、第二東名の大規模プロジェクトを核とした活力のある
まちづくりを進めるため、島田市のかじ取りとして、引き続き市政発展のため、一層の御活躍を御期待申し上げまして、質問を終わります。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
◎市長(岩村越司君) 改めて、永田議員からお励ましの言葉をちょうだいいたしました。
壇上で申し上げましたように、私自身も今後へ向けて、精いっぱい努力するつもりでおります。よろしく御支援のほど、再度お願い申し上げまして、お答えといたします。ありがとうございました。
○議長(塚本昭一君) 次、15番 津田恵子さん。
〔15番 津田恵子君発言席へ移動〕
◆15番(津田恵子君) 通告をさせていただきましたとおり、今回は3点について質問をさせていただきたいと思います。
まず、1点目が財政問題についてです。
この12月議会は、まさに20世紀の最後の議会であり、21世紀最初の財政編成を市長にお伺いする機会が持てたことは本当に感激するところであります。今、まさに市長は再度市政に臨みたいと出馬宣言をなされました。そこで、今までの8年間の財政編成、それを踏まえて新たな、あと4年に向けの財政問題を取り組んでいかれることということで、大いに市長の御意見を聞かせていただきたいなと思います。
この財政問題についての質問は、1点目、市長は我が国の経済情勢と財政状況をどのようにとらえて、新年度の予算編成に臨んでいるのかお伺いしたいという点です。
市長のお話を聞かせてもらった後、質問を、あるいは議論をいろいろさせていただきたいなと思います。
2点目は、静岡空港についてです。
多分、この議場の中の皆さんも、それから傍聴に来てくださっている方も、「また静岡空港問題か」というふうに思っておられると思います。でも、この静岡空港問題は大きな変革のときが来たと私は思っています。9月の5日に国会議員のチェックする議員の会が空港を視察した。それ以降の動きというのはまさに劇的なものがあります。今回は会計検査院が地方空港にメスを入れたという、地方空港のあり方についていよいよ改善がなされるのであろうと大きなときになっています。市長も多分、会計検査院の新聞記事等々はごらんになったと思います。これは12月1日朝日新聞ですね。「からっぽの空港」、「低空飛行」、「大館能代」、「甘い計画」、「内外がらんと」、「年15万人予測の3割」等々、つもる赤字が自治体の負担を大きくしているという地方空港の問題点を会計検査院の指摘から、このような記事にされたものです。私は、このような会計検査院の指摘に対して市長はどのような見解を持っておられるのか1点目としてお伺いしたいと思います。
そして、2点目は、静岡空港の需要予測、この会計検査院の指摘というのは、そもそも需要予測が甘かったのではないかと運輸省の許可に矢を向けているところであります。しかし、私はかねてから静岡空港は需要がないので、ないというのか、非常に少ないので、静岡県が空港経営をするに至っては、我々の県の財政が悪化する原因になるであろうとずっと訴えてきました。そこで、この需要予測について市長のお考えを、考えてみればまともにお聞かせ願ったことがないような気がします。県が言っているからというような答弁はいただいたような気がしますが、市長自身、この静岡空港の需要予測は一体適切な数字だと思っておられるのかどうか聞かせていただきたいと思います。
それから、会計検査院は、地方空港が赤字になっているという一つの要因として、新幹線と空港は競合する交通機関であるから、そのことをきちっと見極めることがなかったのが問題ではないかと指摘しています。市長、本当に
新幹線新駅ができると思っておいでになるのかどうか、これも再度、再度と言おうか、何度も何度もお尋ねしていますが、このような会計検査院の指摘を受けてお考えが変わっておられるかもわかりませんので、もう一度お聞かせいただきたいと思います。
次に4点目です。9月20日に県知事が初倉を訪れられましたね。地元としてトンネル駅構想を了承してくれたことにお礼を述べられたと聞きますが、それは事実ですか。また、この会議には県知事はどのようなことを発言なされたのでしょうか。聞くところによりますと、これは秘密会議であったというようなことが耳に入っております。本当に秘密会議だったのですか。秘密会議なら、答えてはもらえないかもしれませんけれども、でも県知事という公的な立場の方、岩村市長、島田市長も参加されているところの会議が秘密会議であるとは思えないので、その内容をお伺いしたいと思います。
それから、またもとに戻るのですが、会計検査院の指摘では、赤字空港の平均収支はマイナス1億 8,000万円であり、その赤字分は関係自治体が県債で穴埋めをする形になっているというような指摘があります。県と市町村は、地方分権といえども、財政面ではいまだに密接な関係があります。みすみす県財政を圧迫する事業に対して、「今からでも遅くない、中止すべき」と進言するのが地方自治体の首長の責務ではないかと思いますのでの、これも9月に引き続きもう一度見解をお伺いしたいと思います。
6点目は、空港に反対する人たち、静岡県民、また島田市民もそうですが、周辺部の共有地化を行いました。新たに 100人を超す地権者が生まれましたが、島田市長はそれらの方たちに対して、売却をするよう働きかけをするつもりがあるのかどうかをお伺いしたいと思います。
3点目は図書館についてです。
図書館の充実という、この問題については教育委員会と私とは多分一致するところがたくさんあると思って、その答弁を期待したいと思います。
まず、今、少子・高齢化時代という中で図書館の役割というのも変わってきているのではないかなと思います。私が一昨年、この議会から海外視察としてサンフランシスコに行かせてもらいました。それは、岩村市長が「津田さん、船で行かれるのですか。」と聞かれましたが、ああ、自転車でしたか。私は関西新空港から飛行機で行ってまいりました。そのサンフランシスコはNPOの実態を見てきたのですが、一つとしてはサンフランシスコの図書館も見せてもらいました。そのサンフランシスコと島田市を比較すると、規模的には全く違うのですが、図書館のあり方、これからのあり方としてはとても勉強になりました。入った中で、さまざまな、多様な方たちに対応するようなシステムができているということ。それからもう一つ驚いたことがコンピュータがずらりと並んでいて、多くの人たちがそのコンピュータを動かしている。それは多分検索しているのか、あるいはインターネットから自分たちの必要な情報を探しているのか、そういう状況でした。そして子供向けの図書エリアがありました。そこへ行きましても、子供たちが何人もが来て、一つのコンピュータに向かっていろいろな作業をしていました。跳んだりはねたりする子もいながら、でもそのコンピューターに話をしながら取り組んでいるという姿を見ました。そこで今回は、そのような、このような時代に向けての島田の図書館はその役割をこれからも果たしていけるのか、新しい時代の役割を果たしていけるのかをお尋ねしたいと思います。
まず1点目、司書の人数は十分おられますか。
それから2点目、知の発信基地としての役割は十分果たしているのでしょうか。この知の発信基地というのは、つまり図書というものを、そこに置いて、並べて置いて借りにくるというそういう形態から、新たな発信基地として何らかの役割を果たしておられるのか、努力しておられるのかをお伺いします。
それから3点目、知的冒険心を持った子供の要請にこたえているか。このごろ子供たちは本を読まないと言われています。でも、私もときどき図書館へ行きましたら、子供コーナーのところに結構子供たちがたくさんいて、テーブルが置いてあるんですが、そこに何人かが集まって一つの本を見たりしています。子供が図書館にたくさんいるというのはとってもすばらしいことだなと思います。その中で、子供たちがいろいろと本を通して、あるいはパソコンを通して知的な関心を深めていけるような工夫がなされているのか。あるいはこれからしようとされているかをお伺いしたいと思います。
4点目、高齢者やハンディキャップを持った人たちが使いやすい工夫をしているのか。これもサンフランシスコの図書館で初めてそういう、「あっ、そういうことなんか」と知ったんですが、音声誘導装置。目の不自由な方たちが、その図書館へ入ってもその装置をつけていれば、その少し大きな文字なら読めるというような方たち向けの本とか、あるいは点字の本とかがあるお部屋へきちっと誘導ができるようなシステムになっているんですよというふうに説明されました。そういうふうなサービスもこれからは図書館としてはしていかなければならないのだなと感心したのです。視覚障害を持った方たちの図書のコーナーへ行きました。その図書のコーナーへ行きましたら、そこにはそれぞれ専門のハンディキャップを持った方たちの程度によって、それをサポートする方たちがいて、少し目が見えにくい方たちには色のはっきりわかる本、文字の大きい本を備えつけている。あるいは点字はもちろんある。そして音声的に情報が得られるような仕組みがある。そういうような工夫を見せてもらったものですから、島田市もその辺に向けてはどのような対応をこれからされていくのかなとお尋ねしたいと思います。
それから最後にインターネットによる蔵書検索システムはいつ導入するのか。私はいろいろ検索ってすごく好きなんです。それで、いろいろな図書館、インターネット上で各地の図書館へ行って、その図書館に知っている本の名前を入れたら、「ああ、この図書館はあるな」とか「ないな」とかいうようなのを見てるんですけれども、子供たちが本に興味を持つ、自分が持っている興味から、それから拡大していくというときにこの検索システムというのはとても有効な働きをすると思っています。これの質問をするために、私は島田の小学校、中学校のインターネット、パソコンの状況とそれから図書の状況を見せてもらいに回りました。そうすると、インターネットは中学校ではパソコンは1人1台、インターネットにはつながっている。小学校の場合は2人に1台で、まだインターネットにはつながっているところは少なかったと思います。でも、今年度中、あるいは今年中につなげてもらえますよと言って担当の先生はすごく期待を持っておられました。
次に図書室です。図書室は、本当にさまざまありました。一つ、司書資格のある先生が図書の担当になっているという学校がありました。そこはやはり違いました。子供たちも放課後必ず何人かが来て本を借りていくというシステムになっているということで、やはり司書の位置づけというのはとても大事だなと思いました。でも、全般に言えることは蔵書が少ないです。そこで、私がこのインターネットによる蔵書検索システムについて提案するのは、図書館のインターネットの検索システムだけではなくって、学校と連携したようなシステムがつくれないかなと思い、この質問をさせていただきます。教育委員会からの本当に積極的な取り組みがなされるという答弁を期待して1回目の質問にさせていただきたいと思います。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
〔市長 岩村越司君登壇〕
◎市長(岩村越司君) 津田議員のお尋ねにお答えいたします。
最初の財政問題と空港問題のうちの最初の方について私からお答えいたしまして、以下につきましては担当部長からお答えを申し上げます。
まず最初に、財政問題についてのお尋ねがございました。御承知のように今、政府予算案が編成作業の真っ最中でありますけれども、この予算の概算要求基準、平成13年度の予算概算要求基準の中で、我が国の経済情勢を企業部門を中心に自立的回復に向けた動きが徐々に強まってきているが、業種や地域では依然としてばらつきがあり、また雇用や個人消費はなお厳しい状況を脱していないとの認識を示しているところであります。
また、今後の財政運営については、我が国経済の動向等を注意深く見ながら、適切に対処するとともに、財政の効率化、質的改善に取り組むと、こういうこととしておりまして、これを前提に現在、来年度の政府経済見通し等の作業が行われておりまして、あわせて予算編成作業が行われているところでございます。このような国の予算編成の大綱を、大綱は多分20日ごろに閣議決定になると思いますけれども、予測をいたしまして平成13年度の市の予算編成につきましては、地方財政対策や地方財政計画等、国のいわゆる財源対策が現在のところではまだ明らかになっておりませんので、詳細に申し上げる段階では残念ながらございません。先に申し上げた経済情勢等、財政状況にかかる政府の基本的な考え方を踏まえながら、作業を進めてまいりたいと考えております。
予算の編成に臨む基本的な方針を申し上げますと、歳入におきましては、一昨年度行われました減税が平年度化の影響が当然のことながら来年度もございます。また、交付税総額はまだ全然見当がつかない状況であります。そのような不透明な要素がありますけれども、現制度上における市税等自主財源の確保や資産への圧縮を通じまして、財政の充実性と健全性の確保に従来にもまして配慮してまいりたいと、このように考えおります。
また、歳出につきましては、施策の重点化による財政の効率化と諸事業の着実な推進を図るとともに、高度情報化など時代の変化と要請を踏まえた予算の質的充実に努めてまいりたい。このように考えておるところでございます。
いずれにいたしましても、きょう内閣が、新しい内閣が組閣されるだろうと思いますけれども、それを受けて予算編成作業が国の方は一気に進むんではないかと思っております。また、そうした状況とあわせて省庁再編にかかわって国の予算、仕組みそのものも結構変化を予測をいたしております。そうした情報収集にも努めながら、再編成作業を進めてまいりたいと思っております。
それから、空港について幾つかのお尋ねがございました。今までも何回かお尋ねをいただいたことでテープレコーダーを回すようなところありますけれども、御理解をいただきたいと思います。
最初に、会計検査院の指摘についてでありますけれども、空港整備にかかわり運輸省に需要予測を提出した14の空港のうち、需要予測や経営状況を調査した結果、9つの空港で利用者数が下回ること。また赤字の空港が21空港中19空港あり、計画の審査を厳しくするよう指摘するとの方針の報道があったことは承知をいたしているところでございます。2、3日前でしょうか、会計検査院長が森総理にこんなに厚い報告書を提出しておりましたので多分その中で指摘をされていることだろうと思います。ただ、新聞報道だけで詳しい内容は把握をいたしておりませんが、地方空港にとっては厳しい時代を迎えたのかなと、厳しい状況の空港があると、そうした意味で認識をいたしたところであります。しかしながら、新聞記事掲載の空港につきましては、秋田、山形の空港は1県2空港であります。佐賀空港は直線距離で70キロと至近に競合する福岡空港がございます。また、人口比較でも秋田県、山形県は約 120万人、佐賀県は90万人、本県の 370万人と比較すると大きく下回っておる状況でございます。静岡空港とは、条件的にかなり異なっていると私は考えております。ただ、これらの空港も県や住民にとって必要かつ重要な社会基盤としてこれまでも整備をされてきたものだと、そのように思っております。
なお、県が最新の手法やデータをもとに試算し公表した利用者数や収支見込みでは黒字が見込まれておりまして、採算ベースにのる空港に静岡空港はなると私は思っております。
次に、需要予測についてのお尋ねがございました。何回も、これも今までお答えを申し上げておりますけれども、まず静岡空港の需要予測につきましては、国の公共事業再評価の中で継続との結論が既に出されておるわけでありまして、県ではそうした意味で需要予測の見直しは行わない。現状の計画で引き続き事業を推進していくと、このように聞いているところであります。
また、社会情勢の変化等を踏まえ、今回、
新幹線新駅の候補地選定作業に伴いまして、平成18年開港時の
空港利用者見込みの試算も出されました。これは御承知のように
有識者懇談会の作業の一環として新たに作業をしたところであります。試算に当たりましては、最新の手法やデータ、国の空港整備計画や経済審議会が答申した経済計画など、想定をしている経済成長率等を用いて作業が行われたものと聞いておりまして、この結果、国内線では6路線で約 121万人から 128万人、国際線では9路線で約40万人から43万人の利用者が見込まれ、国内線、国際線をあわせますと約161万人から 171万人と現行需要予測の 178万人にほぼ匹敵する需要は確保されると考えております。
なお、この数値は
新幹線新駅がない場合でありまして、新駅が実現したとすれば約20%増の全体では約 197万人から 209万人が見込まれております。このことからも、空港需要は十分あると私も思っております。それぞれの時点で適切な需要予測、需要試算であると、このように考えております。
次に、新幹線の駅についてのお尋ねがございました。これも何回もお答えを申し上げておりますけれども、御指摘のありましたように新幹線と航空機は互いに超高速で目的地まで短時間で到達できる乗り物として競合する路線もあります。例えば花巻空港や仙台空港などは東北新幹線の開業に伴いまして、東京便がなくなったという事実もあるなど、影響を受けている空港があることも承知をいたしております。一方で国内の空港で鉄道と空港が連結されている空港もございます。千歳空港、新東京国際空港、東京国際空港、関西空港、福岡空港、宮崎空港などがございます。これらの空港は新幹線と連結されているものではありませんが、利用者の利便性の向上が図られ、その機能は鉄道と連結することによって一層高まっていると、このように考えております。
さて、お尋ねにありました静岡空港と
新幹線新駅でありますが、これがセットで実現されれば世界的にもあまり例を見ない高速交通網の結線点となりまして、首都圏空港の補完を十二分に果たすことが期待をできます。県民が等しく利用するにふさわしい利便性の高い交通拠点として整備が図られると、このように考えております。
したがいまして、空港開港と同時期に新駅設置は難しいかもしれませんが、今後の
東海道新幹線静岡空港駅
設置期成同盟会の活動によりまして、
新幹線新駅は設置できるものと私は確信をいたしております。
それから、次に知事が初倉に来られた秘密会議だったのではないかと、こういうお尋ねでございましたが、先の9月定例会におきまして、安間議員から一般質問をいただきました。その際、お答えをいたしてありますが、空港の諸問題に関し、地域振興などを知事に対し、地元関係者に直接考え方を示してほしいと申し入れしていることをこの際、このときにお答えをいたしてございます。私からもそのような申し出を知事は受けまして、9月20日に初倉西部ふれあいセンターに来ていただきまして、地域代表者などと意見交換の場を設けることができた、そのようなことでございます。席上、知事から地域振興を条件に
有識者懇談会の提言のとおり決定させていただいたとのお話にあわせまして、新駅の位置について地元の希望と違う形になったけれども、ぜひ理解をしていただきたいとのお話がございました。そのほか、静岡空港の工事の進捗状況、ボーイング社が静岡空港に関心を持ったことがあったこと。あるいは企業立地が想定されること、また、今まで東京や大阪の大都市しか来なかったような外国の有名なエンターテイナーが福岡へ飛行機で来日し、公演を行って福岡から帰られたというような空港の利用価値が多岐にわたっているとの、ようなお話がなされました。地元関係者からは、農業振興策の継続的な支援や
アクセス道路の整備、地域に役立つ地域整備などの問題にあわせまして、計画どおり18年の春、開港をおくらせることのないよう期待していると、熱い声も寄せられたところでございます。
以上、私からお答え申し上げまして、以下のお答えにつきましては担当部長からお答えを申し上げます。
○議長(塚本昭一君) 小澤空港担当部長。
〔総務部空港担当部長 小澤 平君登壇〕
◎総務部空港担当部長(小澤平君) それでは、 津田議員の5、6番、担当の方からお答え申し 上げます。
静岡空港の収支に関しまして、空港事業そのものに対してのお尋ねでございますが、先ほど来、市長の方から答弁させていただきましたが、したとおりでございますが、県が最新の手法を用いた需要予測や収支見込みの試算からは十二分に採算が取れると。黒字を見込みと聞いております。したがいまして、県政の発展はもとより、島田市の活力ある
まちづくりを実現するためにも、早期に実現すべき社会基盤であると認識しておりまして、市といたしましても積極的に事業を推進していく考えは変わりありません。
それから、次の空港周囲部の共有地権者についてのお尋ねでございますが、まず空港用地の取得状況につきまして申し上げますと、10月末現在、空港本体部におきましては95.1%、周囲部を含めた全体では84.8%の取得率となっております。このうち、島田市分につきましては、本体分が98.8、これは来年1月ごろは 100になると私は見ております。全体では82.3%と順調に進捗を示しております。県では、現地事務所に調整監を配置いたしまして、一部の未同意者を除き、本年度中に用地の取得の完了を目指して取り組んでおるところでありますが、この未同意地権者の一部、用地を平成10年6月、日本環境法律家連盟有士12名が共有地化し、御質問のようにことしの10月新たに 112人が共有地化したと県から伺っておるところであります。いずれにいたしましても、新たな状況、問題が発生したということでありますので、これから県とも情報も収集しながら、十分協議して一層の用地取得に力を注いでいきたいと、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 鈴木教育次長。
〔教育次長 鈴木政亮君登壇〕
◎教育次長(鈴木政亮君) 私の方から大きな3番目の図書館の充実についての御質問の諸点についてお答えを申し上げます。
まず、1)の司書の人数についてでありますが、島田市立図書館の司書資格の保有者は、正規職員が2名、嘱託職員が1名、合計3名であります。以前は、図書館法施行規則におきまして、もっともこれは国庫補助を受けて図書館を建設しようとするときの基準ということになりますけれども、
公立図書館の最低基準というのが示されておりましたが、現在は法律が改正になりまして、こういった決まりが廃止されております。それで、実情を踏まえた人数を配置すればいいということが決まっております。一般利用者の研究、あるいは勉強のための調査、それから学校の調べ学習、総合的な学習、こういったものの導入によりまして調査、あるいは問い合わせがふえてきている、こういうことが実際の現状であります。そうしたことで、こういう現状に対応するために職員の研修を行いまして、質の向上を図ってきているところであります。これについては今後も引き続き職員のレベルアップを目指して努力をしていきたいと考えております。
次に、2の知の発信基地としての役割についての御質問でありますが、図書館が利用者に快適に利用してもらうために新刊図書の購入、整備、郷土資料、参考図書の収集整備、利用者の各種調査に対する援助、それからこれはあれですが、書架の整備、使いやすくするために書架をその都度整備しているわけですが、こういったものを行っております。そのほか児童文学講座、あるいはまた、古文書を読む講座などを行いまして文学に親しんでもらうための事業を行っているわけであります。図書館の情報は、基本的には図書館だよりや館内ポスター、ちらし等により提供をさせてもらっております。
次に、3)の子供からの要望に対する対応でありますけれども、学校の調べ学習や宿題、総合的な学習の導入によりまして、図書館への要望がふえてきており、特に調べ学習のために図書館を訪れる子供が多く見られるようになっております。そうしたとき、職員が子供たちの調べ学習などがしやすいように気軽に質問を受けたり、相談に乗ったりしながら、必要な資料の提供をしてきております。さらに、図書館の仕事を知ってもらうために、中学生による職場体験学習の受け入れや親子夏休み一日体験図書館員というようなものを設けまして、こういったものの受け入れを行っております。そうした形で図書館の仕事に理解を求めたり、図書館を利用することの楽しさや読書の楽しさを知ってもらうように努めてきております。
それから、4番目の高齢者やハンディキャップを持った人たちへの対応でありますけれども、当市では大活字図書のコーナーを設けております。ちょっと聞き取りにくかったかも知れませんが大活字図書のコーナーであります。ただ、大活字図書そのものがですね、発行が思ったより少なくて、たくさんの冊数を備えつけられないという問題がありますが、今後も大活字図書の資料の収集整備を続けていきたいと考えております。また、数はあまり多くはありませんけれども、古典文学や文学全集のようなものの朗読テープも用意をしております。
なお、これは蛇足になりますけれども、カウンターには老眼鏡であるとか、拡大鏡を用意して、使ってもらうようにしております。
次に、5番のインターネットへの対応についてでありますが、インターネットによる蔵書検索システムは、実施計画にも記載されていますとおり平成14年度に導入をしていきたいと考えております。と申しますのは、現在使用しております図書館のコンピュータシステムが平成14年の1月に更新時期を迎えます。それに合わせてシステムの拡大をしていきたいというふうに考えているわけであります。14年の2月、3月、準備期間としまして14年度の初めから利用できるようにしたいなというふうに考えているところであります。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 津田恵子さん。
◆15番(津田恵子君) まず、財政問題について市長がお答えくださった内容は、ほぼ去年と同じような内容で、国の方針がまだ決まっていないので、国の方針が決まり次第それを見極めて財政を組んでいきたいというような答弁、たしか去年も聞かせてもらったように思います。しかし、1点だけ違う点がありました。市債の縮減というような言葉が出てきました。それともう一つ、質的な改善というような言葉が出たように思います。ここから市長の新たな財政編成への思いが酌み取れるのではないかなと思っております。
まず、ちなみに市長が就任されたのが1993年、これは前市長の引き継ぎでした。そのときの一般会計の歳出規模は 230億、地方債残高が 157億、そして市税収入が99億かな。2000年、今年度の予算編成では歳出規模が 246億円、そして地方債残高が 233億円で市税が97億円。歳出規模を比較してみますと、7%増加しているんですね。ところが、地方債残高が 1.5倍になっています。市民1人当たりの借金残高いつも言われるんですが、どれぐらいかなと言うと、市長が財政を引き継がれたときは20万円でした。今年度のはじめは30万円、やはり 1.5倍になっているということです。
そこで、市長がこれから4年間、今後も島田の市政を運営していきたいという意思を表明された以上は、この市長が8年間につくり上げた地方債残高をいかにして解消していくかというのが大きな命題になるのではないかと思います。その意味でいくと市長の言葉の中に市債の縮減という言葉があったというところで、私は評価をしたいと思います。地方財政の悪化、国の財政も悪化している、地方の財政も悪化している、国の経済も悪化しているという中で近ごろ経済学者の発言というのが多くなっています。その中で、最近にはちょっと私、難しすぎて読んでもよくわからないような記事なんですが、神野直彦さんという、財政学の先生が日経新聞に書かれている記事の中であれっと思ったのがあるんです。この「ケインズ的福祉国家というところから21世紀に向けては、シュンペーター的ワークフェア国家に移行する。生まれようとしているのだ」と。これ、ずっとこの新聞記事を読んでいてもなかなか理解できないのですが、多分、今までのケインズ的な経済運営というのが日本の財政を悪化してきた。それは、地方の財政も引き連れて悪化してきた。それでは、我々の国民、あるいは地方の住民は幸せになれない。そこで、地方分権とつながる、それぞれの地域で、それぞれが意思決定をして財政運営をしていく。そのことがこれからの21世紀の人々の福祉につながるのだということで、よく言われる第三の道という、そのような選択を指摘されている記事だと思います。それで、思い起こせばなんですが、多分あれは橋本総理大臣のときに、財政再建の議論がありました。そのときに、岩村市長に「ケインズ的な財政運営をもうやめるんですね」とお尋ねしたような記憶があると思うんですが、そのときあまりよくわからない、私が理解できなかった答弁なのですが、そこで、この市長の先ほどおっしゃった市債の縮減というところで、ここでやっと今までの国に誘導された政策から自主的な方向性を導き出して、財政編成をされるのかと期待するんですが、その辺りもう一度、市長の新年度に向けて、今までの国の誘導から脱却した地方分権的な地方自治の財政編成をしていくのかどうか、お尋ねしたいと思います。
それから、需要予測については市長が答えてくださらなくて、部長だったんですが、私の聞きたいのは、 178万人というのが運輸省へ提出された需要予測です。それで、この間新幹線にかかわって 120万人台の需要予測が出されました。部長はおかしなことを言われたのですが、海外の需要も含めると、当初の 178万人にほぼ匹敵するので何ら問題がないと言われましたが、あの 178万人は国際線も含んだ需要予測だったのですか。そうではないですよね。ですから、 178万人の需要予測が正しいと思っておられるのか、新たに出てきた120 万人が正しいと思っているのかというのをお尋ねしたいのです。私は 120万人も過大であると思います。それは、県からのこちらへ来ての説明の中で、便数問題が加味されていない数値であるという説明がありましたよね。便数問題というのが大きく需要を減少させることだと思っていますので 120万人台も私は満たさないと思っています。それは置いておきまして、県が発表している 178万人と 120万人とどちらが正しい需要予測と考えておられるのか、市長のお言葉から聞かせていただきたいなと思います。
それから、9月20日の県知事が初倉に訪れられたと。これは何も秘密会議ではありませんと市長、おっしゃいましたよね。私はね、どこからどう回ってきたのかはよくせんさくしていませんが、静岡の方から9月の20日に県知事が地元へ行ったらしいけれども、それは事実かという問い合わせがきたものですから、担当の方、空港対策室に電話を入れました。その最初の答えは「それは秘密です。」言いたくありませんでした。ということは、秘密会議であったのではないのですか。たしか市長はこのようにおっしゃいましたよね。「この会議は表には出していません。その旨はお含みいただきたい。」というような発言をされませんでしたか。まあ、回り回ってきた情報なものですから、私の聞き違いかもしれませんが、当初はこの会議は秘密会議だったのではないんですか。それで、秘密会議かどうかは一つ答えていただきたいと思います。
それから、市長がその中でエンターティメントが呼べるような施設等々とか、物流等々とかというようなことを知事がおっしゃったと、その中で。という説明が今ありました。知事、お金出すって言われましたか。そのために、島田の地域にそのようなものを県の責任でもって展開するという言葉が出ましたか。そういう方法論もあるので、民間といおうか、誰の責任でもなく、そういう方法がありますよという程度の発言ではなかったのですか。それを確認させていただきたいと思います。
それから、前後しますが、会計審査院の指摘に対して市長は、ここで出てきているのは、1つの県に2つある空港、あるいは県域がすごく小さな空港、そして人口が比較にはならない、あるいは佐賀空港の場合は福岡と70キロしか離れていないということを取り上げて、静岡空港はこのような会計検査院から指摘されるような空港とは違うのだと発言されました。ところが、もう1つ、会計検査院はそれぞれの地方公共団体の責任においてなされる地方空港の新設や滑走路の延長、整備に当たっては、まず精度の高い需要予測を実施しというようなところを指摘しています。先ほどから需要予測の話に入る、つながるのですが、需要予測というものをきちっとした認識でまず空港建設を考えなければ、空港がもしできたとしても地域振興はありえないということです。市長は島田市民が静岡空港ではなくて、例えば99年に飛行機を利用している人数というのは1日どれくらいか御承知ですか。静岡県が、部長がおっしゃいましたよね、詳細なデータのもとに最新の方法で推計したデータであるので、それを我々は信用するのだとおっしゃいました。それでは、その基礎となる数字というのは、部長でも市長でも結構ですけれどもごらんになりましたか。島田市の市民はどれくらいそもそも利用しているのかというのを御承知かどうかお尋ねしたいと思います。
それから、図書館の話に移りたいと思います。図書館、司書が2人と嘱託が1人いるということですね。館長は司書の資格を持っておられますか。それをお尋ねします。それから、図書館が本当に狭いんですよね。蔵書については、島田市は近隣に比較して本当に多くの蔵書があるというのは我々市民も自慢しています。しかし、それが狭いので閉架の状況にあるわけですよね。そうすると、ちょっと行ったときに自分が探そうとしてもなかなか探せない。それから、本当に本がびっしりと詰まっていて通路も狭い状況があるというところで、拡張というのは市民からの声は出ていませんか。狭いよねとかいう声が出ているかどうか、まずお尋ねします。
それから、休みが多いですよね。それが市民に知の発信基地として十分にこたえているかどうかというところにつながっていくのですが、先月から今月にかけても、長い休みがありましたよね。あの休み何とかなりませんかということを、まずお尋ねします。
それから、インターネットによる蔵書検索システムは14年度から取り組むと。14年度というよりも、もうちょっと早くに取り組めないか。もうちょっと早くに予算を前倒しにして取り組めないか、こういうようなITというものは、よく言われてIT革命、革命というのは時期を見計らって、まあまあ回りがやったら一緒について行けばいいなという問題ではなくて、一刻も早くその体制を整えるということが重要なわけですよね。そのためには、人とお金が必要です。私は子供たち、あるいは高齢者がいろいろな多様な暮らしをする、その上で図書館を一つの基地にする限りにおいては、我々市民の福祉の向上につながると思っていますので、そこにお金をけちることなく、一刻も早く取り組める予算付けと、人材の配置というのができないか。それから、先ほど続きで、先ほど学校の図書の話をしましたけれども、各学校の図書の蔵書と、それからそれをパソコンに入力して、それぞれの学校で検索できるようなシステム、あるいはそれを市の検索システムに送り込んで、どこそこの小学校にはこういう本があるよ、どこそこの中学校にはこういう本があるよというような形での整備ができないかと思って提案をしたいのですが、その辺りも学校の図書と島田の図書館とが連携するというようなシステムは考えておられるかどうか、お尋ねしたいと思います。
○議長(塚本昭一君) 津田議員に申し上げます。
あなたの御質問の中で、空港問題の中の4)でございますが、県知事が初倉を訪れたの云々の問題ですが、秘密会議であったかどうかということについては、若干通告から逸脱しておりますので、その点の質問は削除願います。
◆15番(津田恵子君) すいません、どういう、ちょっと、もう一度説明してください。
○議長(塚本昭一君) 知事が初倉へ来られたということについての質問について、その中身を御質問いただいていますが、それが秘密会議であったかどうかという質問についてはいささか通告から逸脱しておりますので、その質問については削除をお願いいたします。
◆15番(津田恵子君) 秘密会議かということを聞いてはならないということですか。
○議長(塚本昭一君) それは通告から逸脱していると認めますので。
◆15番(津田恵子君) じゃあ、わかりました。つまり、この9月20日の県知事が初倉に訪れた会議というのは、何にも秘密会議でもなかったので、そういうことは聞くなということなんですね。
○議長(塚本昭一君) 通告ではそのように示してございませんので。
◆15番(津田恵子君) 示してはいないんですが、この内容を聞きたかったものですから、ここで通告出したわけですよね。その会議が秘密会議かどうかというのが、最初、私がこの・・・。
○議長(塚本昭一君) 発言を取り消してください。質問を取り消してください。
◆15番(津田恵子君) じゃあ、わかりました。秘密会議ですかという質問は取り消します。しかし、市長がそのような、先ほど述べたように、これは表に出していませんと言われたことにはお返事はいただきたいと思います。
○議長(塚本昭一君) 岩村市長。
◎市長(岩村越司君) 再度のお尋ねがございました。それこそ、通告にないようなことがたくさんございますので、正確にお答えできるかどうかお許しをいただきたいと思います。
まず、財政問題についてのお尋ねがございました。壇上でも申し上げましたが、国の予算編成が現在、作業真っ最中であります。国と地方の財政状況がどうなるのかというのは、正直言いましてまだ、私も見当がつかないところでありまして、伝えられるところによりますと、地方の、いわゆる地方団体の地方財政計画上、経常収支、通常収支でも昨年度とほぼ同額の財源不足が見込まれるんじゃないかと。昨年度ほぼ同額というを約10兆円であります。それから、昨年はそれに減税、その他が行われまして約13兆 8,000億円くらいの財源不足が生じました。それは御承知のように交付税特別会計が借金をし、なおかつ減収補てん債であるとか、あるいは地方特例交付金であるとかいうようなもので賄ったわけでありますけれども、ことしがどのような方法でその10兆円、あるいはまた減税が行われるかもしれません。そうしたものの財源手当がどうなるのかということがまだ決まっていないという状況でございますので、そのようにお答えをしたわけであります。来年度の予算編成、本年度の第2・四半期、7〜9月の経済成長を伸ばしていく、本年度第3・四半期、第4・四半期がゼロでも 1.5%ぐらいのGDPの伸びになるだろうと、こう言っておりますので、恐らくそれが発射台になれば、来年度の経済成長率は、私の感ですけれど多分2%ぐらいということになるんだろうと思います。発射台が高くなれば当然高くなるだろうと思いますので、そうすれば税収の弾性値を考えると、国税レベルでは数兆円の増収があるだろうというように私は期待をいたしております。そうしたものが交付税特別会計への、交付税総額への影響等も当然あるだろうと思いますので、期待をいたしたいと思っております。そうした意味で伝えられているような10兆円近くの不足よりは、多分少なくなるだろう。しかし、10兆に近い財源不足が生ずるだろうとは思っております。いずれにしても、そのような状況はまだ数年続くだろうと思いますので、国、地方通じて645 兆円の借金があるという、こういう状況はまだ減るというのは少し難しいだろうと。当然、国、地方通じてまだ数年、2、3年はそうした状況が続くのかなと、このように実は私は思っております。ただ、東大の神野教授の説の御紹介もありましたが、私もこれは読んだような記憶がありますが、頭の中に残っておりませんですけれども、国、地方を通じて地方分権が進むなかで、財源論について、先ほども永田議員のお尋ねにもお答えいたしましたが、財源論、国、地方の財源論について、議論がようやく始まりました。一つが外形標準課税だろうと思います。ああしたことを通じて地方団体の財源をどうしようかという議論が国、地方を通じて議論がなされるようになってまいりました。ただ、来年度直ちにというわけにはどうも行きそうもないような雰囲気になってまいりましたけれども、いずれにしても国、地方を通じるそうした議論が進んで、まさにツールとして与えられた地方分権が財源的にはバックアップしてもらえるような、そうした仕組みができれば、学者が言われているような財政運営、行政運営ができるのではないかというように私も期待をいたしております。いずれにしても、今月中にその辺の見当はつくだろうと思いますので、期待をいたしておるところでございます。ただ、ここまで伝えられている政府税調の議論、あるいは自民党税調の議論、どうもかみ合わないようでありまして、少し我々の期待よりは別な方向へ行きそうな感じがいたしております。期待するのはことしの 1.5%を越えるようなGDPの伸びがあって、それが税収に反映されると。ただ残念ながら税収に反映するのは企業業績とタイムラグが相当ございまして、最低でも半年ぐらい、業種によっては1年ぐらいのタイムラグがありますので、来年度直ちにそれが税収に反映するというものでもございませんですけれども、その辺を期待をいたして、来年度予算編成にあたりたいと思っております。一つの救いと言いますか、現在国で審議をされて通りました補正予算に、本年度の税収見込みを1兆円余の国税で出しました。これは経済がそれだけ回復してきたということのあらわれでありますので、その辺に期待をいたしたいと私は思っております。
それから、空港の細かい話は担当部長の方からお答えいたしますけれども、知事の話の中で具体的に、しからば、それはどこが事業主体になって、どのような財政負担をしようかというような話は当然のことながらございません。そうしたことを含めて、現在お答え申し上げました協議会で周辺地域整備の協議会の中で、今後ビジョンをつくり、そのビジョンに基づいて計画をつくって、その中でどこが事業主体になるのか、あるいはいつ、誰がやって、誰が運営するのかというようなことは今後の問題であろうと思います。具体的に何が出ているということではございませんので、当然そのような問題に触れるところはございません。
以上であります。
○議長(塚本昭一君) 小澤空港担当部長。
◎総務部空港担当部長(小澤平君) 再度の質問にお答えをいたします。
178万人と 120万人、この関係でございますが、178 万人につきましては申請時、第6次空整の申請のときの数字であります。運輸省ではこのたび、その見直し、いわゆるときのアセス、アセスを見直しするかということにつきましては、見直しをしつつ継続事業ということで、その数字が生きているわけでございます。ただ、今回、新幹線問題が出ましてですね、参考のために出したのが120万人という数字であります。それで、これは4段階方式、前回、津田議員の方から質問がありましたとき私の方からも答弁させていただきましたが、そのデータの手法につきましては詳細に説明をさせていただきました。いずれにしても、それを参考のために出したわけですが、今回は、前回は国際線は入っておりません。今回は国際線を入れましてですね、入れますと数字的には国内線が 120万人から 154万人。それから、国際を入れますと約40万から50万にということでありまして、 197万から 200万人。これ新幹線を入れるとそういうことになりますが、入れなくても160万から 170万という数字が出ておりますので、見直し、県独自で参考のために見直ししても数字的にはそんなに遜色はないだろうという数字で説明を受けております。それで、あと静岡県からというか、旅客流動数は年間百二、三十万が今実績があるようでございます。国外はまた別でございます。そういった数字が出ております。島田市から市民がどのくらい利用しているかということにつきましてもデータが持っておりません。
あと、また県知事の来た、先ほどの質問の中で、いわゆる日程が非常に調整が難しくて、数日前に決定したということがありますので、いわゆるそういった形の中で、あまり皆さんに伝わらなかったいうような形があると思いますが、その内容については別に秘密の会議ではなく、雑談的な話でございますので、先ほど市長の方から答弁したような話が出たと。代表者各層、約十五、六人になりますか。あと自分方入れまして20人ぐらいいましたが、特に住民代表の皆さん方はやはり地域振興をやっていただきたいと、空港ができてよかったなというようなものにしてもらいたいと、早期開港、18年開港をぜひ守ってもらいたいとか、そういうような話でございました。
あとは、会計検査院の話もありましたが、先ほども申し上げましたが、これはやはり精査をしたものが生きていかなければならないわですが、今回静岡県でもそういった形の中で4段階方式とか、そういったデータをもとに数字をはじいておりますので、かなり私ども、精度の高い数字ではないかというような判断を持っております。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 鈴木教育次長。
◎教育次長(鈴木政亮君) 再度の御質問の諸点についてお答えをしたいと思います。
まず、最初に館長は司書の資格を持っているかという点でございますが、現在の館長は司書の資格はございません。ただ、司書にも負けないぐらい頑張っていると私は思っております。
それから、閉架書庫の関係なんですが、開架の書架の方に置いてですね、比較的利用されない本を閉架の方にしまっているというような状況があります。そういうことで、係員の方に申し出てもらって、中から出してくるという感じになりますので、少し利用勝手が悪いかもしれませんが、現時点ではやむを得ないのかなというような気がしております。
それから、拡張の問題にでありますけれども、現在の場所、物理的に拡張の余地はないと考えております。
それから、図書館の休みが多いのではないかというようなことで、ちょっと前の臨時休館の例を取られて御質問がございましたが、先ほども図書館の仕事のことをお話しさせてもらいましたけれども、結果としてどうしてもカウンターで本を貸し出す仕事というのが目にいくわけですが、それをするために図書を準備しておく必要があります。島田の場合24万冊ぐらいの本があるわけですが、それを検索機で検索したところにない場合がたくさんあるわけです。と申しますのは、利用者が来てですね、抜き出してぱらぱらっと見て今度は違うところに入れてしまうというようなことが多いわけです。そういうことで、あるべきとこに置かなくてはいけないというのがありまして、それを臨時休館をして、1年に2回、今やっているわけですが、やっぱり現在の体制、人数とかそういったものからいって今程度の休館をしないと完全な整理ができきれないというような状況があります。
それから、インターネット導入をもっと早くというような御質問をされましたが、学校の方でも13年度いっぱいに各学校にインターネットが接続できるような形で導入していきたいと考え、各学校全部ということですが、しております。そういうことの中では試験的な面とか、そういったものを含めて、先ほど申し上げたようなのが限度かなと思っておりますし、それこそ1月に満期になるんだから2月からやればいいじゃないかということも言えるかもしれませんが、やはりいろいろチェックをする点とかですね、含めて準備をしたいと、そんなふうに考えているわけであります。
それから、学校図書館にある本をこちらから検索できるようにしたらどうかという御提案がございましたが、今のところそれは考えていませんでした。今後の参考にさせていただきたいなと、こんなふうに思います。
以上です。
○議長(塚本昭一君) 津田恵子さん。
◆15番(津田恵子君) では、空港問題のところで、部長、結局、部長の答弁では 178万人は過大推計であったが、 120万人台は妥当な、最新のデータを使った妥当な数字であるというふうに解釈していると受けとめてよろしいですね。それは市長も同じ思いだということで理解してよろしいですね。
それから、9月20日のことについてですが、市長がお答えくださったように、知事は何ら担保になるようなことを言っておられないということで、なるほどあまり公にしていない会議ではなかったということが、担保されるような言葉が知事から発せられないという市長の答弁を受けて理解しました。公の会議であったと理解しました。
それから、図書館のことで、私、今の館長が司書資格を持ってないからだめだという意味ではなくて、図書館というものは館長が司書資格を持って、そしてトップで運営をしてもらいたいという思いがあるものですから、お尋ねしたんです。誤解されないように。それで、吉田町ではそういうような条例があるということですので、また館長、司書資格の持った館長を据えた条例も考えてください。
それから、財政運営についてはあまり画期的な発言ではなかったと思いますが、市長も十分御承知だと思いますが、日本の経済を野村総研が予測しているのでは、このままの状態でいったら2006年にはもう国家が破綻するのだいうような事態があると、それは国の指示を待つのではなくて、私たちは今、私たちの市長である岩村市長が率先して自分たちの判断で財政運営をしていってもらいたいと思います。国の方針が決まってからというのではなく、我々のきちっとした理念を、島田市民の理念が反映されるような財政運営をしてもらいたいと思います。
一応、希望を述べておきました。
○議長(塚本昭一君) 小澤空港担当部長。
・ 養護教員の複数配置について
1) 学校現場においては養護教諭の存在が重要視されている。現在各校に一人の配置になっているが、職務の多様化により仕事はますます多忙化の傾向にあるのが現在である。心の問題を抱えて来室する子供たちの多くは身体的不調を訴えて、養護教諭がいつもいる保健室を最初に訪れる。子供たち一人一人を大切にしたゆとりある保健室や養護の専門性を生かした指導をするには、複数配置が必要と考えるが当局の見解を伺う。
・ 総合学習を各学校において実践する上で、成果と課題が鮮明になってきている。中でも予算面において施設、設備だけでなく、教材や活動の充実、講師への謝礼などを含めて予算措置が必要と考えるが当局の見解を伺う。
また、より充実した活動を展開するためには、教師だけでなく地域社会にネットワークを広げ人材を確保する必要があると考えるが対策を伺う。
2.中小河川の整備について
・ 現在郊外の中小河川では、家庭から出る雑排水や浄化槽の排水が農業用水に流れ込み水質の悪化が進行しているため、用排水分離などが必要になっているが、中小河川の整備計画はどのようになっているか伺う。
12.18番 松 本 敏 議員
1.島田市民病院の医療事故防止策について
・ 島田市民病院における医療事故根絶のためには院内の防止体制の強化とともに、職員の労働条件の改善を進め、働きやすい職場にしていくことが必要である。その観点から伺う。
1) 医療事故を根絶するための院内組織や手法はどうなっているか。
2) 現在、院外処方箋が行われているが、投薬によるトラブルを防ぐための対策はどうか。
3) 職員が安心して働ける職場にするために労働条件の向上が求められる。特に看護婦の退職者が多いように見受けられる。看護婦の充足状況と退職理由についてはどうか。
4) 特殊勤務手当(待機手当、夜間看護手当等)を増額する必要があると思うがどうか。
5) 二交替制勤務による16時間という長時間労働が行われている。現在、この実施状況はどうか。これは医療事故防止の観点から取りやめるべきだと思うがどうか。
2.教育改革について
・ 近年の深刻な子供と教育の現状をどう打開するかは国民的な課題である。首相の諮問機関である「教育改革国民会議」が9月22日、中間報告を発表した。その中で「教育を考える17の提案」がなされているが以下の問題点について伺う。
1) 道徳教育の教科化(小学校に道徳、 中学校に人間科など教科として位置づける)が提案されている。
現在、市内の小中学校では教科外で「道徳」教育が行われているが、その内容どうか。また、教科化に対する見解を伺う。
2) 奉仕活動の義務化(小中学校では2週間の奉仕活動)が提案されている。これは強制的にやらせるものではなくボランティア活動のように自主性を重んじることが大切だと思うがどうか。
3) 教育基本法の見直しの国民的議論の必要性が提案されている。しかしながら現在の教育基本法は戦後日本の教育に民主主義的な理論を示すなど、積極的役割を果たしてきた。見直しよりも今後その精神の一層の具体化が必要だと思うがどうか。
13.17番 竹 島 茂 吉 議員
1.ユニバーサルデザイン事業の推進について
・ この事業計画の報告書が出されたが、実施に向けての具体的なスケジュールについて伺う。
・ バリアフリーとの違いは、 事業の中でどのようにあらわれてくるのか。
・ 中心市街地に対象地域を限っているが、 全市的な広がりをどう考えているのか。
・ 駅構内等の事業実施を考えると、相当の財政負担となるが、財政計画はどうなるのか。
・ 高齢者、幼児、 外国人、 障害者なかでも車椅子の方や視覚障害者等に対する個々の課題は何か。
・ 公共面での施策と同時に民間に望まれる施策は何か。
2.住居表示事業の推進について
・ 今後の住居表示の方向性及びこの事業実施の具体的な計画について伺う。
・ 実施に当たっての課題は何か。
・ 対象住民の理解はどのように図られていくのか。...